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第17話「京都で昭和旅」

岡部八郎
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おしゃべりエッセイ、『SO!SO!』へようこそ。おかはち、です。


京都を、歩いてきました。イチョウやカエデが色づく、うららかな秋の日。まず、足が向いたのは、超有名観光スポット『清水の舞台』でおなじみの清水寺です。

えー、いまさらー?、っていわないでー。

清水寺のご本堂の屋根が新しくなったんですよ、空の近くまで、よいしょ、よいしょと階段をのぼって、平成の大修理の屋根を見上げてきました。

SO!SO!
清水寺の屋根には、ヒノキの樹皮、ひわだが使われているそうです。

ネットを見たら、今回の清水寺ご本堂の屋根の修理費用っておよそ2億円かかるそうです。これ30年ごとに屋根を葺き変えしなければいけないらしいです。国宝の保護には、とてつもないお金がかかるんですねー。

アベノマスクや国会議員の無駄な経費など、税金を無駄なことに使うくらいなら、日本人が大切にしている文化遺産の保護のために、みんなのお金をしっかり使ってほしいなぁー。


そんなぼやきをしながら、てくてく、京都清水から、八坂神社方面を歩いて、やってきたのは知恩院の近く。

来ましたー、京都にいったら必ず立ち寄る、布バッグのお店『一澤信三郎帆布』。

SO!SO!
ここのお店のキャッチフレーズがいいんですよー。

「時代に遅れ続ける」1905年から変わらないものづくり。

いいでしょー?肩に力が入ってなくて。
ボデイコピーでは、こんな思いを語ってます。

よそいきの華やかさはないけれど、毎日飽きずに使えるかばん。
何年も何年も使い込むほどに
「良い顔になってきたね」と言われるような表情あるかばん。
私たちは今日も木槌をトントン、ミシンをカタカタ鳴らし、
手間暇を惜しまずかばんを作り続けています。

なんて素敵な言葉の宝石箱なんでしょ?
こんな手作りの想いに心打たれて、もう30年近く、
京都知恩院前の一澤帆布に、通い続けているんです。

SO!SO!
今回の京都旅。
泊りのホテルは、烏丸御池(からすまおいけ)のエースホテル京都にしました。

1926年にできた、旧京都中央電話局の建物をリノベーションして生まれ変わった新風館にあるのがアメリカのホテル『エースホテル京都』。部屋へチェックインして、

えーー!?ビックリ。

ホテルの部屋に、アコースティックギターが置いてあるんですよ。チュー二ングもバッチリあってます。いかにも、部屋で自由に弾いてねって感じ。そしてテーブルの上には、レコードのターンテーブルとスピーカーとそしてレコード。え?
クール&ザ・ギャングのアルバムと、長崎出身のムード歌謡グループ『内山田洋とクールファイブのレコードが並んでます。はぁー?これって、クール!!つながり!? うれしくてレコードの針を落として聞きまくってました。


夜は、友人と、こちらも30年以上通い続けている、音楽スナック『ヘルメス』ヘGO!GO!京都の上京区(かみぎょうく)上長者町(かみちょうじゃまち)通り 千本西入る(せんぼんにしいる)にある一軒家のスナックです。

昭和のママが、カウンターの後ろにびしーーーーっと並んでいる、昭和のドーナツ盤レコードを、リクエストにあわせて瞬時に探しあててかけてくれるんです。まさに神技。

SO!SO!
ボク、おかはちがリクエストしたのは、奥村チヨの♫恋の奴隷、トニー谷♫あなたのおなまえなんてぇの、尾崎紀世彦♫また逢う日まで、
ぜーんぶありました。

昭和のレコードなのに、驚くほどきれいな音。中学生だったあのころ、小さなラジオからは聞きとれなかったいろんな楽器の音が、ほらほらって、耳に飛び込んできた夜。

京都には、まだまだ昭和の夢が咲き続けてますよ。


おしゃべりエッセイ、『SO!SO!』 おかはちでした。

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