【通常と異常についての断想】

○PS4でAPEX。今シーズンはソロマスターを目標にしているので、毎日かかさず射撃訓練場とランクマッチに1回は行くようにしている。

で、残り日数18日くらいでダイヤⅢまで行けて「お、いよいよソロマス行けるぞ」と思っていた。でも、2日くらい前からランクマッチの様子がちょっと変わってきた。ダイヤⅡの半分くらいまで行けてたのに、ダイヤⅢまで落ちた。「なんかこれは俺が沼ってるとかじゃなくて、なんというか、プレイヤーの質がちがうぞ」と思って観察すると、プレイヤーレベル100とかなのにダイヤ帯にいる人が増えていることに気づく。

極めつけは昨日。マッチしたチームメイトがプレイヤーレベル200でダイヤⅢだったので、ボイスチャットで雑談し、その流れで「もしかしてサブ垢ですか？」と聞くと、「そうなんですよ。本垢はもうマスターなんですけど、プレマス帯はマッチしにくいし疲れるので、サブ垢でランクマッチやってます」と言われた。なるほど…

たぶん、シーズン残り日数20日前後あたりから、「マスターにはなったけど、プレマス帯を勝つのは厳しい人」が、サブ垢を回し始める。で、そういう人たちがダイヤ帯に上がってきたのだ。どうりで好戦的で撃ち合いが強すぎるホライゾンが増えてるわけだ。

約2年前からAPEXをやっているけど、今シーズン初めて毎日ランクマッチに行ったから気づけた。毎日同じことすることで気づける変化がある。通常値を熟知することで外れ値に敏感になる。一流の空手家は、毎朝の正拳突きでその日が体調がわかるという。船乗りは海の天候をいち早く正確に察知する。イチローは毎朝カレーを食べる…

○お笑い芸人のボケとは、“通常から逸脱した言動”だと言い換えることができる。逆説的に、意図的にボケるためには通常についてよく知っていなければならない。

○シャーロック・ホームズは、忘れ物の喫煙パイプからその持ち主が軍人であることを推理するが、それは「通常の人間ならばこんな歯型はつかない」ということを知っているからだ。彼自身は常識人ではないが、常識については誰よりも理解している。