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子供に詫びること

今日中に書き止めなければならない。
忘れないために、子供に背を向けないために。

令和3年2月26日
10chでSTARWARS ひとりで見てる。
本来なら、子供と劇場で観てたはずなのに。
子供は、叔母と一緒に映画館に行ったから。
僕は初めて、ひとりで見てる。
訳あって、子供は嫁の実家で過ごしてる。
そもそも、これが間違いの元なんや。

毎週、金曜日と火曜日は、
それぞれ塾と習い事の送迎が父親として
子供に出来る事である。
今日の朝、嫁からラインが送られてきた。
内容はいつもと同じ子供の勉強について。
それは、なんか僕を苛つかせるものだった。
お互いわかっているが、
それぞれ理由をつけては、
責任をなすりつけあっている。
そんな苛立ちも昼を過ぎる頃には忘れ、
子供をピックアップするために、
滋賀から京都へ車で向かう。
子供に逢える嬉しいを胸に。

学校の近くではピックアップ出来ないので、
少し離れたところに車を停める。
いつもの様に、笑顔もなく、
なんかしんどそうな感じで、
車の中へ入って来た。
歩いてくる時点でわかったので、
子供に『傘忘れてないかぁ?』って
聴いてみた。すると、『あっ』って
気づいたみたいで学校へ戻る。
距離的にはしれてると思うが、往復で10分程、
このタイムロスが、嘘でも分単位で
スケジュールを組んでいる子供にとって、
痛手になる事は容易に想像出来た。
今、僕が一番気になってる事がこれである。
"高次脳機能障害"
重度ではないと思うが、、
この病名にたどり着いたのにも訳がある。
そもそも、送り迎えを行なっているのも、
小学校入学前に小児急性白血病が発症し、
約延2年間入院していた。
その時の、抗がん剤の副作用で脳血管に
障害があったのは診断がついている。
ただ、今は主治医の先生からも様子見を
言われている。

嫁の実家は、学校から車で5分ほど。
渋滞も無くストレスも感じない。
家に着いてから、まず行う事は、

・靴を揃える
・手洗い、うがい
・服の整理
・学校の宿題の範囲、内容を確認
           などなど。

この内容を厚紙に書き、扉に貼っている。
これも"高次脳機能障害"の影響か?
小学生1年から3年まで入院していたせいか?
わからないが、子供も忘れがちである事や、
2つの事を同時できないなど、
本人も自覚しているので、生活を習慣化
するために書いて貼ったものである。
ふと、子供に『昨日、お母さんに怒られた?』
と聴いてみた。すると案の定であった。
そんな時は必ず早朝ラインが送られてくる。
子供の部屋などは無く2階で勉強をする。
すごい事は、当初よりか随分と勉強を始める
時間が速くなった事である。
限られた時間の中で、塾へ行くまでの間に、
時間の使い方(振り分け方)も考えている。
これも、習慣化する為に、先に述べた表とは
別に週間で"何時に何をする"時間割を
作った。ちなみに、勉強だけじゃなくて、
休みの時間(遊びの時間)もちゃんと考えて。
この事が、先に述べた事の結果かどうかは
わからないが。
しかし、時間割は完成されてなかった。
1日1曜日埋めていく約束をしたのに。
10日前に約束してたのに。

この時は、別に何も感じてなかった。
まして、怒りなど。
この後起こる嵐のことなど。

車で塾へ向かっていた。
その車中で、再び、昨日の母親との喧嘩に
ついて聴いてみた。
レスポンスも悪く、的を得ない内容だった
ので、苛立ち始めたかもしれない。
次に、週間時間割が完成してない事について
聞いてみた。
子供は何もゆわなかった。
後ろめたさがあったのか、
子供は何もゆわなかった。
時間に余裕があった事を確認して、
問い直した。
すると『めんどくさかった』と
正直な気持ちだろうと思った。
僕が一緒にいてあげれない曜日の行動を
問いただすと怯えながら答えてくれた。
『学校から帰って』
『塾へ行って』
『帰ってきてご飯食べて』
『テレビ観て』

塾といのは、大学生が先生代わりになって
自習を観てくれる施設です。

この返答の直後に、僕の怒り(理不尽な怒り)が爆発してしまった。
塾で勉強しているにもかかわらず、僕自身は、
『テレビ観て』の言葉が頭に残り、いや、
ダラダラした生活をしている(未だに)としか
頭になかった。それが脳を支配したんや。
時間割が出来ていなかった事や
嫁のラインも影響していると思うが、
あれほど二人で話し合って
『頑張ってみる』と言ったのに、
(結局変わってないやないか)虚しくなった。
あの時、僕は君のことを真剣に考えて接した。
たいそうやけど、ひとりの男として。
そりゃ、言い方とか、もっと優しく
ゆえたかもしれん。
けど、愛情はいっぱいやったで。
なんか、僕自身否定された感じがしたんや。
(だめやな。ちっちゃいな。)
今、冷静になったら当然やけど
この事、謝らなぁあかん。『ごめんな』
塾に着いてからの第2ラウンドも
えげつなぁかった。
こっちも引くに引けんし、
思考回路も止まってる。
子供は泣きじゃくるばかり。
今まで、手こそ挙げたことはないが、
今回は殺意さえ感じたのではないだろうか。
ただ、これだけは信じて欲しい。
(やっぱり何か感じてん。)
真剣さとか、上手くゆえんけどなんかやねん。
罵詈雑言を浴びせかけ、
君の人格さえ否定したものいい。
これについても言いすぎたと思う。
『申し訳ない』
その後、これからどの様に生きるか?
問いかけ、君から返ってきた答えが
『○○○に行く』
このワードは、去年の秋頃に
初めて君がゆうた夢。
同じ小学校で大親友の友達が受験する学校。
これからも一緒に居たいから。
あの時から、僕もその夢を叶えるために
ギアをあげた。
今以上に、真剣に勉強に向き合わないと
叶えられない夢。
そのワードを言った時、
君の目は怒りに満ちていた。
僕は、心の中で(ようゆうた)って思ったよ。
こんな形で言わさなくても良かったのに。
売り言葉に買い言葉、
『受かったら土下座したるわ』
ゆうた事について後悔はない。
だって真剣に喧嘩売ってきたんやから、
こっちも本気で返しただけの事。
塾へ向かう後ろ姿みて泣いてもうたわ。
でも、これで、こんな事でも、
君の力になるのなら、
(いくらでも悪もんになる。なってやるよ。)
大人として嘘はつかん。
忘れない為に、自分を戒める為に。
僕に頭を下げさてくれ。
そうさせる事が、君の成功体験になるから。


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