皮膚疾患と漢方

塗り薬や飲み薬でなかなか改善しない皮膚疾患というのは結構多いものです。
そういう時には漢方薬を併用してみるのも良いでしょう。

十味敗毒湯、黄連解毒湯、排膿散及湯などいろいろ種類はありますが、最近は十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)に興味を持って、使用することが多いです。

十味敗毒湯は華岡青洲という江戸時代の外科医が創案した薬です。
華岡青洲は世界で初めて全身麻酔を用いた手術を成功させた(乳がんの手術)人物です。西洋医学、東洋医学の区別なく、漢方薬にも精通していた人物だったと考えられます。

十味敗毒湯のポイントとしてはボクソクという生薬が入っている事です。
ボクソクはクヌギの樹皮からつくる生薬です。
ボクソクはこの漢方と治打撲一方にしか配合されていない生薬です。
治打撲一方は江戸時代の医師、香川修得が創案しました。

ボクソクは中国では使われない生薬です。十味敗毒湯も治打撲一方の両者ともに、日本で創案された薬で、江戸時代からある薬です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?