AGA(男性型脱毛症)の治療方針

日本皮膚科学会ではAGA診療の推奨度、A評価(強く推奨)としている診療として
ミノキシジル外用、フィナステリド内服があります。
デュタステリド内服は2013年のアジアのガイドラインではBでしたが、限りなくAに近いと私は考えています。
そう考える理由としては、フィナステリド内服と同じ作用機序の薬で効果も同等以上という研究結果がでているからです。

さて、最近CMで「スカルプD メディカルミノキ5」というのが宣伝されています。これはミノキシジル5%配合の外用剤で、リアップ×5とほぼ同じものです。

CMなどではこれなら効果があると宣伝していますが、基本的にはリアップ×5と同じような効果と考えてよいでしょう。科学的にこちらの方がすぐれているというデータはありませんし、今後も出てくる可能性は低いです。なぜならリアップ×5とほぼ同じ成分のものだからです。

当院ではAGA患者さんにはガイドラインで推奨されている診療、フィナステリド内服、ミノキシジル外用を推奨しています。併用することも可能です。

当院ではフィナステリドは1錠200円で処方しています。診察料は無いので、月に6000円ぐらいの費用がかかります。

フィナステリド内服とミノキシジル外用のどちらが効果が高いのかといわれると、個人差はあると思いますが、一日一回の内服と一日二回の外用の薬のコンプライアンスの差でフィナステリドの方が効果が高くなると私は考えています。少なくとも、ミノキシジル外用の方が有用であったというデータはみたことはないです。

岡部医院院長 岡部誠之介

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