タバコの害

タバコは人体にとって毒です。関連する病気は数多くあります。高血圧、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、肺気腫、口腔がん、食道がん、肺がん、膀胱がんなどは強く関係するといっていいでしょう。

また、副流煙により周りにいる家族が健康被害を受けることがあります。喫煙者の方は多くはニコチン依存症でタバコを止めたくても止められない状態になっていることが多いです。まず、自分がニコチン依存症になっていることを認めましょう。

日本では健康保険でニコチン依存症を治療(禁煙外来)することができます。少しでもタバコはやめた方がいいかなと思っている人は医師にご相談ください。喫煙は自分の健康を害する行為です。自分で自分の健康を害する行為を行っているという事の意味をよく考えてみてはどうでしょうか。人はいつでも、どんな状態でも変化することはできます。

最近、タバコの税が値上がりするという話が出てきました。これを嫌だなと思うのではなく、チャンスだと捉えて禁煙をしてみてはいかがでしょうか。現在でもタバコ一本当たり約12円の税金がかけられいます。自分の健康を害して、税金をたくさん払ってまでなぜ、タバコを吸いたいのでしょうか。

タバコによる経済損失とタバコ税の関係は2005年の古いデータではありますがタバコ税の収益は2,24兆円、損失は4.32兆円という報告があります。国単位ではマイナスですね。

最近、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のガイドラインが新しくなりました。COPDは主にタバコを原因とする進行性の肺疾患です。吸入器等で治療するのですが、そもそも、タバコを吸わなければ、COPDになるリスクをほとんどゼロにすることができます。タバコがなければCOPDで命を落とすことも、COPDを発症することも少なくなります。

タバコを吸う人を少なくすることが、一番のCOPDの予防、治療になると考えると、吸入器の違いでデータが少し違うというのは枝葉の議論の可能性もあるのではないでしょうか。

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