葛根湯と小青竜湯の違い

葛根湯は麻黄湯から杏仁を抜いて、4つの生薬を加えた漢方薬です。かぜ症候群の初期、なんかゾクゾクする、首の後ろや頭が痛いかもというときに飲むと効果があります。汗をかいて具合を良くする薬なので、汗がでた後ではあまり効果はありません。ポイントは葛根という葛の根の生薬と考えています。これが首、肩の筋肉の緊張を緩和するとされています。

小青竜湯は麻黄湯から杏仁を抜いて、5つの生薬を加えた漢方薬です。水分のバランスを整える作用があるので、水溶性の鼻水、湿性の咳などに有効です。花粉症などにも有効です。ちょっと寒い風にあたるとすぐに鼻水、くしゃみがたくさん出るような人にも有効です。ポイントは半夏という生薬にあると考えています、半夏は吐き気止め、水分が下から上に上がってくるのをおさるような作用があります。

同じようなグループの薬ですが、葛根湯が良い、小青竜湯が良いというのは症状、人によって微妙に違います。

漢方医学で言う証の違いといってはそれまでなのですが、自分なりに考えてみたのですが

風邪でなにか寒気、少し頭、首が重いな、ぐらいの時には葛根湯が有効で、鼻水、咳、痰などの症状があるときは小青竜湯が有効なのではないかと考えています。

これらの薬は虚証の人に処方すると麻黄が入っているのでムカムカ、ドキドキするなどの症状がでるのでそういう時は虚証用の薬に変更します。

葛根湯1→真武湯30

小青竜湯19→苓甘姜味辛夏仁湯119

となります。


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