「母は弱し」

急に暖かくなってきましたね。

1年前はつわり真っ只中で、毎日嘔吐していたなぁと
これからの人生、毎年3月になるとつわりを思い出すんでしょうか。

産前、
「こんなに子供を望んでいた私でも産後うつになったりするのかな」
とよく思っていて、

でもありがたいことに実家のサポートや周りの協力のお陰で
一人で育児でいっぱいいっぱいになって苦しくなるという事が無いので
常に息子を全力で可愛いと思える心の余裕？があるのです。

が。

出産してから、ひとつだけなかなか悩ましいことがあり。

それが、「失うことへの恐怖」です。

こんなに大切で愛おしい、
自分の人生の中で間違いなく一番大切に思えるかけがえのない存在と出会ったことで
毎日が本当に幸せで溢れている反面、
この幸せを失うことへの病的な恐怖心に襲われます。

特に物騒なニュースを目にする度、
「これがうちの息子だったら」
「これが自分だったら」と
異常なまでに感情移入してしまい、
夜、怖くて怖くてたまらなくなることがよくあります。

自分でもちょっと異常だな、
こんな事ばかり考えてたら何も出来ないのに、と思っていたところ
心がスっと軽くなる動画に出会えました。

YouTuber助産師hisakoさんの動画です。

動画の内容は、
hisakoさんへの視聴者からのお手紙相談で
まさに私と同じようなことを日々心配しているお母さんからの手紙でした。

それだけでも、
「あ、良かった、同じ思いの人いたんだ」と安心したのですが、
この手紙に対するhisakoさんの言葉も素晴らしくて。

お母さんって皆そうなんだと、
「母は強し」と言うけれどそれは違うよね、
子供のことになると本当は「母は弱し」なんだよねと。

でも、本当に辛いことが実際に起こってしまった時、
母は内に眠っている本来の強さが目を覚ますものなんだよ
普段はそんなに強くある必要が無いからちょっとしたことで心配になるんだよ
それは今がとても幸せな証拠なんだよと。

そして、そんな自分を
「そんなこと考えないようにしよう」とするんではなくて
「ああ母親になったんだな、だからこんなに心配になるんだな」と
ありのまま受け止めてあげたらいいよ、という言葉でした。

そうか、この「失うことへの異常な恐怖心」は皆が多かれ少なかれ感じるものなんだ、
それが母親になるってことなんだ、
そんな自分を受け入れてあげたらいいんだ、と
恐怖が無くなるわけではないしきっと死ぬまで続くけど、
「それが親になるということなんだ」と開き直っていいんだなと楽になりました。

最近、EXILEの「もっと強く」という曲の

大切なものを手にして 失う怖さも手にしたけど

という歌詞(そこしか知らない笑)がやたら脳内再生されていたんです。笑

今これと言った悩みが無くて幸せだからこそ、
こうして心配ばかりしてしまうんだ、幸せなんだなと
心配しつつも噛み締めたいと思います。