作りたい女と食べたい女

NHKの夜ドラ。このドラマ、ずーっと見ていられる。ちょうどお風呂を上がって、ほっとひと息する時間にテレビをつけるとやっているドラマで、毎日15分という短さが気軽で何気なく見てたらハマってしまった。たった15分なのに内容が深いけど重くなくて、出てくるごはんも美味しそう。

お料理作るのが好きな野本さんと同じマンションに住む目いっぱい食べたい春日さんの2人が仲良くなっていき、関係性が深くなっていくというストーリー。春日さん朴訥で優しくて食べっぷりがよくて無表情なのに笑うと可愛い。なんとも言えない素敵なキャラクター。こんな役者さんいたっけと思ったら、ミュージシャンの方らしいです。セリフ棒読みなのもすごくいい。

同じマンションで近くにこんな風に一緒にごはん食べる人がいたら楽しいだろうなあ。やっぱり女性同士って楽しいから羨ましいなあと思って見ていた。2人は恋愛関係に発展していくのだけど、お互い女性を好きになって戸惑っている姿が新鮮だった。性的嗜好が先天性か後天性かなんて実際になってみないとわからないだろうと思う。

私も自分の恋愛対象が男性なのか女性なのかよくわからないところがある。男性だと思い込んでいた節もある。たぶん性的対象は男性。ただ彼氏に要求されるのがしんどい事もあった。まともな彼氏が長い間いなかった時、男性といるより女性といた方が気楽で楽しいし、パートナーは女性でもいいと思っていた時期もある。女友達ってずっと一緒にいられなくて切ない気持ちになったりもした。もしそういうチャンスがあれば、このドラマみたいな事があってもおかしくないかなって。

あと小学生の頃給食を食べ終わるまで居残りさせられてたのがきっかけで会食恐怖症の女性も出てくるのだけど、めちゃくちゃ共感した。私も小学校の給食はたべらなくて居残り組だった。私は他人と一緒にごはんは食べられるけど、全部食べなきゃいけないプレッシャーで作った人の前でごはん食べるのが今でも苦手だ。無理して母親のごはんを過剰に食べていたらずーっと便秘になってしまった。母は料理が上手でおいしかった。ただ、美味しいと言わなきゃいけないとか好みでないものを食べなきゃいけないプレッシャーがあるくらいなら毎日牛丼でいいタイプ。要するに食べるものにそれ程興味がないのだ。

なんだか共感しまくりで見ているだけで幸せな気持ちになるドラマでした。




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