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2021年5月16日の乾杯

今回は、リアリティを持ったコロナ感染への懸念、コロナと芸術の距離の移り変わりなどについて、おねえさんとおじさんがそれぞれの体験をもとに語り合います。


👨演劇のおじさんと
👩おねえさんです。よろしくお願いします。
👨よろしくお願いいたします。
👩お久しぶりですね。
👨お久しぶりですね。なんか、体調を崩されてしまっていたそうで、心配もしていたのですが。
👩そうなんですよ。本当にしんどかったんですよ。
👨コロナとかではなかったんですよね。
👩あの、正直疑いはすごくあり。
👨ああ・・。
👩とりあえず元気にはなったので、あと体調を崩しているときにはもう人には会わず。
👨うん。
👩もうずっと家で。というか外にでられるような体調じゃなかったんですよね、まずね。
👨なるほど。
👩いや、本当に、本当に辛かった。
👨回復してよかった。あとで抗体検査を受けないとですね。
👩そうですね。必要。
👨それでもし、罹患していたのであれば、その分だけ抗体を持つことにもなっているはずだから。
👩うんうん。
👨罹患した人はワクチンの効果も高いというデータもあるみたいだから。
👩いやぁ、本当にうつった人がよく言うことなのですが、これ。いつ?、自分が、自分がいつ?って。あの、私とかもいろいろあって外にほぼ出ていなかったんですよね。
👨はい。
👩だからもううつる場所がほぼないなって思っていたんですよ。いやぁ本当にね、本当に辛かった。私の場合は熱とか、最初だけなんですよ、熱が高かったのが。最初高くて、その後は微熱だったり、平熱の時もあったりしていたんですけれど。でもずっと熱が38℃くらい出ているのでは??って体調が続いていて。
👨あぁ、実際の熱がそうではなくてもっていうこと?
👩そうです、そうです。熱の感じってあるじゃないですか。あの、体調が悪くて・・。
👨熱だるいっていう感じね。
👩そうそう。もうこれは絶対熱があるなって測っても熱が無いんですよ。
👨なるほど。。
👩で、もうこれは無理だってなるの。起き上がれないくらいのしんどさなんですよ。
👨あれ・・。血中酸素濃度とか大丈夫だったんですか?ちなみに・・。
👩ああ、でもね、これってどうなったらどうなんでしょうね。
👨えーとパルスオキシメーターを持ってますよね、今って。
👩うんうん。
👨あれが96~98であれば一応正常みたいですよ。
👩ああぁ。
👨私も時々に93とかにはなったりするのだけれど。あれって、指の血の巡りがわるいと低く出るらしくって、で、深く息をすると20秒後くらいに正常値に値が戻ったりもして。
👩うん、でも私、もっと低かったりもしたよ。
👨で、あれが80台に下がると時に深刻なことがあったりもして。常態的に90とか91に下がってくるときちんと様子を見た方がいいってことみたいですよ。
👩ああ、そうなんですか。こわっ。実際ほんとにね、なんだこれはってなっていたよ。身体の状態はおかしかったですね、ほんとに。
👨でも、罹患者の90%くらいは2週間程度で治るんでしょ、あれって確か。
👩ああ、そうなんですね。いやもう、そう、まさに2週間くらい。
👨でも、もし今後人に会うんだったら、その前に一度検査を受けた方がいいと思うよ、念のため。
👩そうですね、人に会う前に受けようと思います。抗原検査と抗体検査は今、市販でもでているじゃないですか。
👨うんそうそう。でも、とりあえず治ってよかったです。
👩ほんとに。でもね、まだこう安心するとちょっと喉があれってなったりもするので、予断をゆるさないなぁっていう感じで。
👨まあ、それがもしコロナ君だったら、後遺症みたいな感じでかなり残る人もいるみたいだから。一ヶ月とか二ヶ月とか・・・。
👩で、正直怖いんですけれど、匂いが一回しなくなったんですよ。
👨うーん、それさ、やっぱりPCR検査を受けた方がいいとおもうよ。
👩ねぇ。
👨なんかコロナ感染の教科書に載っているような症状が全部でているような気がするし。
👩調べれば調べるほどね、あれ、これコロちゃんではってなっていたんだけれど。
👨まあでも、やっぱりそれは、今後たとえば他の人と仕事をしなければいけないときに相手にうつしちゃってもまずいから。
👩そうですね。あの、人には会っていないんですよ。
👨ああ、よかった、それは。
👩怖いからね。
👨そのままおとなしくコロナ君が去ってくれればね、問題がないっていえば問題ないかもしれない。
👩あと、体調不良になったときに、よくお仕事でというか、体調を崩す前にあっていた人も同じ症状になっていて、 PCR検査を受けたんですよ。抗原検査ですね。抗体検査ではなくて。もう様子が大丈夫になったころに。そうしたら陰性だったんですよ。
👨ああぁ、でもそれは3日後に陽性になるかもしれないから。
👩そうそう。だし、もう良くなってからそれこそもう2週間ぐらい経っているから、もう抗原ではなくて抗体検査をやったら出るかもしれないねって話をしていて。もう治っているから。
👨どっちにしてもね、それは逆に・・、まあ不幸なことなんだけれど、でもウイルスっていうのは抗体を残してくれてもいるわけで、罹患者がワクチンをうつと効きが良いって言う話もテレビでやっていたような気がするし、複数の方から聞いたような気もするし。
👩だから私、人と逢う前には抗原検査と抗体検査をするよ
👨うん。
👩めちゃ怖い。
👨うん、そうですね、だから、もしお目にかかることがあるのなら、その前に是非。
👩あとね、思ったの。あのね、体調が良くないと、コロナに対しての認識って緩んでいるのかな??ってすごく思いました。
👨ああ。
👩人に話したときに『まあ、大丈夫じゃないっ??』ってかえってくることが凄く多くて。会っても大丈夫じゃないか??という意味で。もちろん会わないのだけれど。オンライン上ででやりとりをするときとか、文章でね。みんながこの調子なのだったら、これくらいの認識になっちゃっているのであれば、大変だなと。かもしれない体調になってみたから思ったことなのですけど。
👨私も感覚が鈍ってきているのかもしれないけれど、結局お芝居のほうも非常事態宣言が出たので、2週間くらいかな。4月26日以降って一部の例外を除いて殆どできなくなったのね。で、12日からまた始まったんですよ。だからその期間中に公演の最初から尻までがあった公演は軒並み潰れていた・・。でも、例外っていうのもそれなりにあって、初日が非常事態宣言発令前のものについては最後までやったところがいくつもあって、それはちゃんと行政とかけあって了承が得られたみたい。逆に5月12日まで休んでその後公演を一部だけやったものもあって、なんだかんだで良きお芝居のうちいくつかは見逃さずにすんだのだけれど、でもそれって、1次の緊急避難宣言のときには考えられなかったことだったのだろうなっておもったりもした。
👩なるほど。
👨まあ前から言っているように、劇場って言うのは多分世の中で一番安全なところだから・・。まあ、一番じゃないけれど安全への対策っていうのはちゃんとしているわけじゃないですか。本来的に。
👩うんうん。
👨だから公演をやっても悪いことではないと思うんだけれど、でもそうは言ってもね。やっぱり。たとえば去年の今頃にそんなことをしていたらあちらこちらから思いっきり叩かれたりもするのだろうなって。でも今回は、やっぱりこれまでずっと劇場関係者の方々がものすごく気をつかっていて、観客もそれなりに注意も払ったし努力もしたから、劇場に対する信頼って言うのは世間でもけっこうあって。
👩うんうん、そうですね。
👨それで公演をやっていても認めてくれたのかなっていう。おかげさまで12日と14日もお芝居を観ることがちゃんとできて、でさぁ、やっぱり癒やしだよね、お芝居って。
👩そうですね、癒やし。やっぱり、減るじゃないですか。
👨・・減るって?
👩渇望が凄くないですか?芸術に対する渇望が。
👨うん、それは凄かった。だから、12日にMCRを観たときには作品自体にも強く心惹かれたし、それとは別腹でなんか表現をみることの満たされ感たるや半端じゃなかった。
👩うん。
👨あの、スズナリに行ってね。で、なんだかんだいって、その客席減らしてやるわけですよ、そうは言っても。で、出来今回すごく良かったのね、MCR。今回っていうと語弊があるけど、ここ何年もいつもここは出来がよいのだけれど。こう観ていて、櫻井さんならではの作劇や表現の突き抜けや深さを観たときの満たされ方がもう半端じゃなかった。少なめの客席がもったいなく思った。
👩いいなぁ。観たかった。今発熱の状態、風邪だなって症状が出たときには人には会えないじゃないですか。
👨はいはい。
👩会いたくないわけですよ、命が大事だから。
👨そもそも、咳でも出た日にはもうみんな嫌がるしね。
👩でもね、家にいるしかなくて、ほんとうに刺激がなさすぎて、今って家の中でいろいろなことが出来るとはいえ、やっぱり、外に出ないってね。いや、外に出ない自由もあるよ、それはある。あるし、これは人による。人によるんだけれど、私は家も大好きタイプだけれど、外に出ての刺激もやっぱり必要。舞台も観たいし、これやりたいあれみたいとか。好奇心が満たされなくて。もうね、外に出られるような体調ではないわけ、そもそも。しんどすぎて。だけど物凄く求めた、芸術を。舞台ってねぇ、生で観る舞台って、やっぱり映像で観たりとかとは全然違うんですよ。その、ものは観ることができるけれど、それは舞台のLive経験ではないわけよ。舞台経験ではないわけですよ。自宅で舞台映像はみていたけどさ。
👨あぁ、はいはい。
👩生の舞台って凄いから。
👨うん。
👩いまこうやって読んでくださっている方は、おそらく舞台を観てくださっていたりとか活動をしていらっしゃる方だったりとかすると思うのですけれど、そうじゃなくてもさ、ぐわぁってなるわけじゃん。外に出たい、刺激が欲しい、好奇心が満たされないみたいなのがね。なんか、それがもう、渦巻いて!!舞台とかを観たりとか映画を観たりとかいう方もいらっしゃるとはおもうの。でも、映画をやっぱり映画館で観るのと家で観るのが違う。
👨なるほど
👩それでね、舞台を観てくれっておもった。その満たされない方、たとえば芸術に触れたいとか好奇心を満たしたいという人は是非。舞台でもし満たされたら……凄いからって。面白いものがあるよって。んふふ。
👨そうだよね。
👩「MCR」を観てくださいって思うし、これから先は「おしゃれ紳士」っていうね。
👨ああ、「おしゃれ紳士」ってありますね。
👩おもしろいから観てっ。
👨まあそうはいっても・・。あの、MCRも本来は6日からだったんだよね。
👩うんうん。
👨で、半分中止になったわけですよ。公演前半がなくなった。
👩あぁ…
👨で、たまたま私は予約していたのが公演再開の12日だったから、私的にはただ予約したた日に観にいっただけだったけれど、前半が中止になってしまったから、上演できるって決まった時点で予約はもうあっという間に蒸発したね。
👩うんうん。
👨全部SOLDOUTになった。
👩そうか、もう・・
👨今日とか明日のチケットはもうないみたいよ。
👩ないんだ。
👨公演は明日までみたいだけれど。
👩今すぐ観にいきたい気持ちだけど…。
👨うん。
👩でも舞台を最後までご安全にあれしてほしいから、ご迷惑をかけられなから。めちゃめちゃ行きたいけれど、行きたくてしょうがないけど、今はちょっとやめといた方がよいかなぁって思って。
👨とりあえず検査だけはしておいたほうがいいね。
👩そう、そうなんですよ。ちゃんと検査をしてからじゃないと行けないのが、辛い。辛いんですけれど。
👨でもそれはやっぱり、なんていうの、日本国民としてのエチケットだと思う。
👩可能性が0じゃないならいけないよ
👨そうだよね。おねえさんは、それは出来ない人だと思う。
👩だから家に籠もるしかなく、それはそれで退屈ではあって。
👨でもあともうひとつ思ったのはね、結局私も4月27日から5月11日までほぼずっと籠もっていたわけですよ。ただ5月7日だけ会社にいかなければならなくなって、その日だけ電車にものったんだけれどね。それ以外の日には電車にもずっと乗らなかったわけですよ。
👩ほうほう。
👨で、家に籠もって、本当にすることがなくなって。で、その時になにをしたかっていうと、私って時々劇団の公演DVDとかを申し込んで買う人だから、それも、作品の記憶をいつか蘇らせたい時の保険として、そして劇団の経営を助けたいなぁという気持ちを込めて買ったりもして、そういうのってけっこう未鑑賞のまま部屋に積まれていたりもしたのね。で、それをがんがん観てた。もう観まくったね。
👩いいですね
👨で、実際に観て自分では作品をしっかり覚えていると思っていても、DVDで観ると細かいところなどは忘れているんだよね。
👩うんうん。
👨で、これ実は演出の方がうまく工夫をしてやったんだなぁとか思ったりね。何年もたってから気が付いて感心したりしてね。
👩うんうん。
👨だから過去の財産を食いつぶしつついろんなことを考えたりしてましたね。あと最近WOWOWでもけっこうブロードウェイの舞台をやるようになって。で、何年か前に私がニューヨークに行ったときに観たミュージカル、それは上演期間も限定で、しかもそのオープン前のプレビューを観た作品があったんですよ。チケットもちゃんとしたやつではなくて「Preview Ticket」と書かれていたりしてね。まだプレビューの3日目か4日目だったのかな。でもプレビューだから、キャストは代役がいなくて全部オリジナルキャストなんですよ。「Holiday Inn」っていうIrving Berlin のMusicalのリバイバルだったんだけれど。でね、それを観にいったときに本当にいろんなバランスが取れたいいミュージカルだなって思ったのよ。
👩ふんふん。
👨そうしたら、その年のトニー賞でノミネートまではいったみたいで、それをちゃんと収録したやつをWOWOWでやっていたのよ。まあ、収録する回の舞台だから、キャストは全員プレビューやオープニングナイトと同じオリジナルで、私が観たのと全然変わっていなくて。でね、実際に観てると、ただブロードウェイミュージカルを放映していますよってみるのと全然違う感動の深さがぐわっとやってくるの。
👩へぇー。
👨まあ、劇団のDVDなんかでもそうなんだけれど、最初にぽんと渡されて観ても、おもしろいといってもそれだけで、でも過去に実際の舞台をみたものはそれとは違う感動なんだよね。WOWOWで自分が生で観たその作品をもう一度観ると、画面の中と自分の記憶が共振して新たに違うものがやってきて。
👩うん。
👨だってあのタップがすげえなぁとか痺れるなぁってその時思ったのをうっすら覚えていて、で、映像でもう一度みると、その記憶を超えてすごいんだもの。
👩うんうん。
👨作品は「うわぁ、まじで、タップシューズで縄跳びするか?」みたいな世界だから。
👩なにそれに観てみたい!!今、みんな娯楽や刺激に飢えてるねえ
👨そうだね、多分。
👩それが一年以上続いているから、その中で気をつけながら、感染症対策をしながら、いろんなことを、やる側も観る側もやっているわけだけれど。なんかね。足りないんよ。
👨結局ね、受ける方も受け取るものも少ないし、で、やっぱり発散することもすくないよね。だから、もうほんとに、たとえばテレビなんかですごいいい奴を観て、でも、観たけど「あれが良かったね」って言える場所がすくないじゃない。
👩あー、そうですね。
👨あのさ、Zoomで良かったねって感動を共有しようとしてもなかなか伝わらないじゃない。
👩うんうん。
👨やっぱりそれは、カチャカチャってこう乾杯とかしながら盛り上がるから感動が発散していくわけで、なんかそういうのも慣れちゃっているから忘れていたけれど、そういうのはやっぱり今は全然違うんだなっていうのは思ったね。
👩うん、そうね。
👨だからもう、WOWOWで「Holiday Inn」を観たときにあまりの感動に、誰かに言いたいんだけれど言う人がいないんだよ。
👩あはははは。
👨だからもう、私なんかはこうやって話すときに発散させて貰うしかないわけですよ。 
👩うん。
👨単純になんか表現とかっていう一次的なことだけではなく、なんかいろんなところが機能不全になってきているんだなぁって気がするよね。
👩そうですねぇ。今の状態に合わせた対応はしているとはおもうんだけれど。おかしなことにはなっているの。でもさ、そのー、なんだろうな。この国のその国民性というよりは、いる人、住んでいる人。というかなんか……日本という村の風土、なんて言っていったらいいんだろ、風土的にというか、ちょっと上手く言えないんだけれど、緩やかに動くものには対応していくみたいな感じがあるのだとおもうんですよ。
👨ああ、なんとなく分かる気はする。
👩うーん、急激な変化には気がつくけれど、緩やかな変化には・・、あの、対応力が高いのよ。多くの人がね。みんながみんなそうじゃないし、そのいろんな人の程度の差はあれ、そこで声を上げる人の少なさみたいなことがあると思うの。
👨ある意味みんな大人だから、大人の対応をしているうちにやっぱり慣れて言っちゃうし、あとなんかほら、たとえば変な話だけれど、蛙ってゆっくり温度が上がっていくと最後には煮えて死んじゃうっていう有名な話があるじゃないですか。
👩ああっ、それよ。それそれ。
👨だからそうやって今の世の中に慣れていくっていうことで、ある意味そういう風なはみ出した感性みたいなものがだんだんに削れていってしまうみたいな怖さってあるんだよね。
👩うんうん。あるなぁ。徐々にだから気が付かない、なかなか気が付けないみたいなところを正直すごく感じる。
👨うん。だからそんな中でMCRみたいな尖った表現を観ると、もうなんかすごくどきどきしちゃうんだよね。
👩うふふふ。
👨すごく良い褒め言葉としてね。まあ、これが上がるころには当然に公演は終わるのでねたばれしちゃうけれど、粉吹き芋ってあるじゃない。
👩はい。
👨あれの作り方を、少年役が凄く似合う加藤美佐江さんっていう女優さんがクライムの如くに表現するシーンがあるの。
👩どういうこと?
👨じゃがいもを「田舎っぺ」呼ばわりして、皮膚を剥がして、「め」をほじくり出して、ナイフで切って、水に沈め、お湯にほうりこんで、苦しさのあまり顔をだしたら上から槍でぶっさす。
👩無茶苦茶だなぁ。
👨で、その話を何故したかというと、最後に塩を振りかけるところでお葬式の話に繋がるみたいな・・。
👩はぇーーー
👨もうなんか、少なくともそういう表現って最近テレビではやらないじゃん。
👩ぶっ飛んでる
👨まあそれっていうのは、前半のさわりのような部分なんだけれど、もうそれを聞いただけでわくわくしちゃって。
👩するね
👨なんかほら、昔っていうかコロナで全てが止まって、それが少しずつ再開されたころにはどうしてもコロナの影響を感じていたじゃない。それがMCRの作品自体に関してはまったく感じなかったからね。
👩いいなぁぁぁ
👨本当にMCRの演劇をやっていたから。
👩うん、今はもうそういうのが必要じゃないですか。日常になってしまったいまとは別の物が欲しい。
👨あともうひとつ、その翌々日に劇団競泳水着もみにいったんだけれどね。
👩はい。
👨それは2年間の時間を描いていて最後がコロナが始まったあとだから、途中からストーリの中に結婚式が出来なくなったりとかいうのも入ってはくるんだけれど、でもね、それもコロナっていうことでの格段の意識っていうのとはちょっと違うんだよね。
👩うんうん。
👨だからコロナで演劇の本質が変わったなんてことは全くなくて、ほんとになんというか、コロナだからと気張らずというか肩をはらずというか、ほんとうに上野さんが自分の語り口で作りたい演劇を作っているっていう感じがすごく出ていて。それはコロナで一旦止まったものが動き出して、1年近くたって体制がついてきてね、なんていうの変な形を作ったり力んだりしなくてもコロナという時代のなかでも自分の演劇ができているなぁと感じさせてもらえた作品達だったから。
👩はい。
👨まあそれは、今回の非常事態宣言前からいくつもの劇団の公演で感じていたことでもあって、青年団リンクやしゃごの『てくてくと』にしても、「日本のラジオ」の屋代さんが作演だった「吉田見本市」の『つけび』でもそうだったのだけれど。昔はディスタンスとかマスクをつけてとかそういうのをことさら強調する演劇が多かったのだけれど。
👩そうですね。
👨そういうのもなくなってしまったから。
👩うん。
👨多分、稽古場からしっかり安全管理をしてきたから、舞台の上ではかつてのとおりにやりますっていう風にスタンスも変わってきたから。
👩うんうん。
👨とはいいながらもやっぱり距離とかはちゃんと何気にとっているのだけれどね、割合と。
👩うふふふ。純粋に楽しめるっていうことじゃないですか、それって。
👨そう。
👩いやぁそれはねぇ、もっとくださいってなる。
👨うん。この先ワクチンが流布していけば良くなるのだろうけれど、やっぱりコロナの人たちに後遺症が残ってしまっている可能性があるっていう恐ろしさがあるように、どこかで後遺症みたいなものは残ると思うんだよ、演劇にしたって。コロナ渦に関して言えば。
👩うん。
👨でもそうやって共生しながらも自分達の演劇の一番コアの部分っていうのはちゃんと取り戻していくという,そういうことの大事さみたいなことは感じたけれどね。
👩うんうん。
👨なんかNYは7月からいよいよ、今の状況が進めばいろんなものが更に解放されて、その中に劇場も入っているみたいし。本当にワクチンってある意味での救世主で冬には私たちも戻れるかもしれないじゃない。
👩うんうん、そうですね。
👨だからその時に向かってリハビリをしていく時期に少しは足を踏み入れてきてくれたのかなって感じがするのね。今はまだこんなだけれど。東京でも毎日罹患者1000人とかいって、なんかインド型だの南アフリカ型だのイギリス型だのコロナで世界一周みたいな話になっているけれど、
👩しないでほしいっっ
👨だけど、そんななかでも・・・ある方から聞いたんだけれど、来年からはインフルエンザの予防接種を打つようにコロナのワクチンも毎年打たなければいけないかもしれないんですってね。毎年、毎年。
👩はぇぇー
👨 まだね、コロナワクチンってどのくらい免疫を保てるかが分からないんだって。
👩うわぁ。
👨だからねぇ、そうすると、みんな毎年誕生日にはコロナワクチンを打つとかそんな話になるのかなぁと。
👩また一つ世界が変わるね。
👨今なんかニューヨークとかだったら駅でも打てているみたいだから。そのかわり打つのもカジュアルになってどこでも打ててしまうのかも。
👩そうなって欲しいというか、それが向かうべき先なのだろうけど。
👨だってNYなんてあれだよ、ニュースを見ていたらグラセン、グランドセントラsルっていう駅があるんですよ、マンハッタンのど真ん中に。そこに観光案内所があって、そこだと世界中のだれが来てもワクチンを打ってくれるんだって。
👩へぇ。
👨しかも観光客には、打ってくれたお礼にって地下鉄の一週間フリーパスがもらえるんだって。
👩いいね、それ!!希望が持てるね。
👨ちょっとわくわくするでしょ。
👩うん。来てるな、未来。
👨あとコロナワクチンの接種証明書を持った人にはスイーツショップで小さなチーズケーキをおまけにつけるとかして、みんな打ちましょうねみたいなことをやっているみたいだから。
👩あははは。
👨去年の今頃はどうなることかと思ったけれど、それなりに見通しはついてきていて、でもだからこそ、今がんばらなければっていう感じがするんだよね。
👩さっきの話じゃないけれどさ、慣れがある。でもその意識になってしまうのもしょうがなくて、もうだって、あのね、考えていたら生活ができないっていうのがもう出ちゃっているから。
👨まあそうだね。
👩うん、そうなってくるともう生きるためにはみたいなのが、やっぱりそっちの方が出てきているんだよな。それはね、よくないとは思うの。思うんだけれどしょうがなさ……どうしようもなさっていうさぁ、そんなことゆうたかてって。
👨まあ考えてみればさ、ほら、インフルエンザとも友達になれたわけだから、人間は、毎年毎年予防接種を打ってさ。だからもうウィズコロナで生きていくしかないんだろうとは思うんだけれどね。
👩そうね。いやぁしんどいけれど。なんか久しぶりのおじおねの形でお話ししていて、コロナのお話ばかりになってまいましたね。コロナと舞台表現というか芸術、コロナと芸術っていう話を。
👨おじおねっていうのはさ、もちろんコロナの話ももちろんするけれど、やっぱり今の演劇っていうものをどう感じるかっていうことをたくさん話したいじゃない?
👩うんうん、そうですね。
👨だから、まあそれは歌舞伎にしたって良い現代演劇にしたって、一緒の演目を観にいったときにいろんな感想を言い合ったりしているわけだから、だから、コロナっていうのもさっきも言ったようになんか人間が生きていくためのひとつの要素になっていて、だからそれを隠すのもなんか不自然だし、だけどことさらに強調することもないなっていうのがスタンスなのかなって気がするけれどね。
👩うん、そうですね。
👨そう、自然体でね。
👩うん、ふふ。
👨昔、阪神大震災の記憶がいろんなその世代の人たちに影響を与えて、もちろん東日本大震災のときにもそうだったし。
👩はい。
👨それはやっぱり消せないことだから。
👩うん。
👨おんなじようにコロナっていうのもやっぱり事実としては残るし、だけどその事実に縛られてばっかりでも面白くないから。だから、それは事実として受け入れながらちゃんといろんなものを観に行く、見ていく・・というのが大事なのではないかねぇ。人間の歴史ってずっとそういうことの繰り返しだから。
👩そうですね。
👨という風には思います。ということで次に話すときにはなんか、もし劇場が開いていたりしたら観に行ったりとかしたいですよね。
👩行きましょう!!
👨次はそんな話が出来る事を祈りつつ、今日は終わりにしましょうか。
👩久しぶりだからか、あっという間でした。
👨とにかく、元気になってよかったです。
👩ご心配をおかけして申し訳ない。
👨はい。そういうことでまた。通常は月2回ぐらいお話しできればと思っているので、また次回をお楽しみにということで。
👩よろしくお願いいたします。
👨ということで、演劇のおじさんと
👩お姉さんでした。ではまた。
👨👩お休みなさいませ。

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