日本全国音ゲークラブイベント音頭

※この原稿は https://adventar.org/calendars/5607 のカレンダー企画に寄せたものです。

 初めましての方は初めまして。そうでない方は残念でした、ojinです。
平素は「音楽ゲーム(音ゲー)におけるゲームセンターの行脚」について年に2回ほど原稿を同人誌に寄稿する機会があり、その場で「行脚」×「音楽ゲームに的を絞ったクラブイベント(音クラ)」をテーマに何度か寄稿したことがあります。今回はクラブイベントにもっと寄せた原稿ができそうな機会を見つけ、筆を執らせていただく次第です。

 私が音クラ通いを始めたのは2012~2013年頃だったでしょうか。都内の音クラで知り合った人達と関西方面の音クラに遠征したことから地方の音クライベントの存在を知るようになりました。私がbaetamaniaⅡDX22PENDUALで1959筺体を行脚、筐体行脚王になった2015年以降には大都市圏を中心に様々なイベントが立ち上がり、ゲーセンの行脚と並行しご当地のイベントに遊びに行く週末を繰り返すようになっていました。私の中では「行脚」と「音クラ」はセットで付いてくるものであり、どちらが欠けても今の自分は存在し得ないものなのです。

 さて話を戻すと、私の知る限り音クラは北は北海道、南は鹿児島での開催実績があります。開催場所が違うと当然同じイベントというのは存在するはずもなく、地域が違えば文化が違い、文化が違えば高まりが違います。そこで今回は各地のイベントの文化や特色を独断と偏見で書き連ねようと思います。私自身もっと各地のイベントに遊びに行きたいと思うし、皆様におかれましても様々な場所で多様な文化に触れてほしいと思います。各地それぞれ楽しくて強いオタクたちが待ってるぞ。

※以下、各地の主催各位に無断の本当の独断と偏見なので誤認に気付いた方はご連絡いただけると助かります・・・

・北海道
 本企画の主宰であるADOLさんの地元です。所謂「音ゲーイベント」なるものははるか昔より存在していたと耳にしたことがありますが、近年になって3xICECREAM!!!とEXTRA STAGEが定期開催されるようになりその独自の文化が各地の音クラバーの目耳に触れるようになります。廿で「いでよテクノウチチャレンジ(「出でよ」あたりでソシャゲのガチャを回す)」、マッハマンの歌で「マッハマンじゃんけん(冒頭のじゃんけんで3連勝したら1ドリンク)」、そしてSPACE FIGHTの「SPACE FIGHT応援上映(カツラダミサイル(まどろみレーザー)当たれ~当たれ~~)」。特にSPACE FIGHT応援上映は2020年に入りサビが「飲めや 飲めや 飲めや 飲めや」とアルハラコールに進化し、独自の文化に磨きがかかっています。北海道に興味のある道外オタクは複数見受けられるので、魚介類・羊肉で優勝散らかしてハコでも優勝散らかして帰るのをお勧めします。
 余談ですが、3xICECREAM!!!にリアル将棋盤を持ち込ませたのは私です。反省?知らない日本語ですね・・・

・東北
 音ゲーよりもハードコアを連想する方が多い気がしますね・・・実はあまり(ゲーセンの行脚以外で)行ったことない地域ですが、岩手のNo Limit会場の低音の鳴りはびっくりしました。会場に着いたらドアが開けっぱなしだったから苦情が出ないのか心配になったほど。また八戸のUNLOCKに行った際、どこからバスに乗れば八戸駅に帰れるかわからなくなったのは内緒(JRの駅と繁華街が離れている)。他にこんな音クラやってますよ、とか教えていただけると行脚の動機につながります。

・関東
 今も昔も様々イベントがありますが、古くからやってるところや強いところ、頻度が多いところを挙げていくと
 ・所謂「ボスラッシュ」の起源とされるが一本WAVオンリー、「電人プロレス」等独自の文化が際立つため恐らく「人を選ぶ」イベント。だがハマった人は行かないと禁断症状が出るKCDJ。一本WAVで煽り続けるだけではなく近年は「講義」の枠も。5鍵やLIGHT 7KEY等の講義が開催された中、行脚の講義をしていった行脚erがいるらしいです。まあ私のことなんですが。
 ・音クラ初心者にお勧めかつおそらく日本で一番アルコールが出る音クラと思われるBECONE(ロンロンへライライライ!のVJを見ると「ああ、川崎にいるなあ」と安心する)。2か月ごとの開催で固定客を離さない確かなクオリティを維持しているのは特筆に値します。
 ・毎週木曜に浅草に行くと関東の音クラバーが誰かしらいるGROOVERADAR(大体私は仕事中のことが多い・・・トホホ)
 ・ポップンワールドは実在した!9BUTTON PARTY(毎回イベント後、余韻でハッシュタグが1週間は動く音クラはここぐらいだと思う)
 ・名前の通り二丁目系だけどセクシュアリティ不問の音ゲイ。
 ・また宇都宮のビルの屋上でおしまいになりたい、全押し(全国的にも野外音クラはここだけかと思います)
 実は私もWAILING!!!なるものを共催の体で細々と営んでおりまして、女子会(演者が全員女子)やったり福岡に出張したりしながら7回と回を重ねてきましたが、次はどうしましょうね・・・

・東海
 東海地方、特に名古屋のイベントに行くと驚くのはクラバーたちの真面目さです。オープンとともに殆どのお客さんが会場入りし、ノリ方も真面目さを感じます。えらい。個人的な話で恐れ入りますがLEVEL XのWeb開催のMIXでは大変ご迷惑をおかけしましたが、ハッシュタグがまあまあの風速を出したから許して(謝)。静岡We’re so Happy!の前後になるとすっかり全国区で有名になった例のハンバーグがTLを茶色く彩りますが、静岡はシラス・桜海老・鰻に代表される魚介類も大変よろしいのもお勧めポイントです。

・北陸
 かつては「初日は音クラ、2日目はきときと寿司」とされた(イベントアカウントも勧めていたし実際に北陸の回転寿司はかなりハイレベル)DJ AUTOさんといっしょ!等がありましたが、近年は音クラというよりもゲーセンでの音ゲーイベント、Betty Rotationのイメージが強い方も多いかと思います。音ゲーマーといえばやっぱりゲーセンが好きなわけで、店内の複数機種の筐体から同じ音が流れて各機種が音を繋ぐ(しかもゲーセンとは思えない高音質)様は、よくできたエンターテイメントと思わされます。で、これは大事なことなので2回言うんですが北陸に行った際には寿司を食べて帰ったほうが良いと思います。

・関西
 しばらく開催されてないイベントや新興イベントが混在しており、ここ数年で入れ替わりをもっとも感じる地域と思います。私が #音クラDynamite職務経歴書 のタグを定着させたDynamiteマッシュアップの爆心地は和歌山にありますが、当のイベント音楽芸夢真弐屋は終了し新たにEntrance of vacationが立ち上がりました。個人的には未行脚のEmotional Grooveと共にお邪魔したいところの一つ。

・中四国
 Pink Roseの\オレモ―/コール・音が止まると合唱文化の根源、岡山がある中四国地方。最近は地域を問わず音クラと名の付くものに行くと高確率で様々な\オレモ―/を聞くようになりました。どうやって伝播したんだと思う一方、音ゲーマーってこういうの合わせるの得意だから厄介ですよね(褒)。「Pink Roseが100回流れる」Re_Generation、生ハム美味そうwith you...(未行脚)、初回にして剛のオタクが跋扈し今後に期待の鳥取AAA、twitter越しでもその勢いと若さが伝わるElemental Creation(未行脚)、最前のお立ち台は戦場のTHE HIROSHIMA STRIKER、「愛媛のまじめな狂気」宴場、炎上!!、会場至近のゲーセン(ケイズ)が閉店しても負けないJoyful Beats・・・広い範囲に各地個性豊かなイベントがちりばめられているのも中四国地方の特徴でしょう。こういうのがあるから地方音クラはやめられん。
露骨に宣伝ですが私愛媛県人でして、年末にうっかり帰省して新規イベント「one or eight」出演の機会を頂戴しました。松山は意外と各地からのアクセスいいから!来て!!

・九州
 かつて音クラで「ヤバいオタク」が巣食う場所といえば九州、中でも特に熊本でした。「潰す」とプリントされたパーカーを纏ったオタクの集団、サイリウムで作られた「太陽神」が騎馬を組んで櫓になり、イベントが盛り上がるほどに「潰す」「博多湾に沈める」と物騒になるイベントハッシュタグ・・・。2010年代中頃をピークに音クラの開催は減っていましたが近年復興の兆し。以下、九州の新旧エピソードです。
 1.所謂アンセムがかかると寝る(本当にフロアに寝転がる)が、理由は「アンセムは聞き飽きたという意思表示」。
 2.KONAMIXにおける「訴訟」「不当選曲」「優勝」タオル。曲が刺さるとDJブース前にタオルがぶら下がるが、九州の音クラバーが大体タオルを持っており似たようなタオルがたくさんぶら下がるため名前を書いてた人もいたとか。中国・関西地方にも伝播し一時は西日本音クラのキーアイテムと化す様相でした。関東から3種類とも現地に買い付けに行ったのはおそらく私だけでしょうか...
 近年、タオルは静岡で現役のようですが誰が持ち込んだんだろう?
 3.Be quietのブレイク「Be quiet...」で「嫌じゃー」とゴネる。散々ゴネた挙句SAMBA DE JANEIROを歌い家虎を打つ。九州勢をして「九州から出してはならない文化」と言わしめるが元々「嫌じゃー」と言い出したのは岩国の人(そこからの発展は九州の賜物)。やったね。
 4.激アツ☆マジヤバ☆チアガールの「乱交パーティー(Just go for itの空耳)」。これも九州勢をして「九州から出してはならない文化」と言わしめており、まだ九州を脱していない(本州で打ったら伝わらなかったとか)。
 5.これら屈強なエピソードがある地域においてアットホームな雰囲気で「いい意味で九州らしさを感じない」鹿児島の「ミラクルミーツ!!」

最後に
 ここまでお読みいただきありがとうございました。ここに名前を挙げていないイベントもまだまだあります(特に関東地方)のでこれを機に各地のイベントに興味を持ち、実際に足を運んでいただければ筆者冥利に尽きるというものです。
 実は今回の企画の主宰であるADOLさんを、せっかく関東に引っ越されてるしということでイベントにお招きしました。もっと各地の音クラバーが混じりあい、もっと楽しいことができたら楽しい(語彙力)なと思っております。対戦よろしくお願いします。

12月6日 錦糸町音ゲーナイト!今回はまったりラウンジ会!!
https://twipla.jp/events/467499


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