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☆#90『もどってきたアミ』エンリケ・バリオス

 アミの2冊目。別れた妻に貸してもらった(ブログで公開したおかげでこういうことを楽に書ける)。
 あんなに当時妻が話題にしていたのに、自分自身が読むのは今なのである。物事には時期がある。何事によらず、私は体験してから学ぶ方なので、自分自身の経験に照らしてこの本は頷く所が大いにあった。
 何となく、この感想文は限定公開にしようと思う。というのはちょっと突っ込んだ話をしたいからだ。
 初の有料記事。別に、有料の価値がある訳ではないです。何となく、限定公開の方が良いと思っただけ。
 読みたい人はすみませんが、必要な処理をして下さい。

 1作目の☆#89『アミ 小さな宇宙人』に比べて本書は複雑さを増している。思うに理由は二つある。
①ペドロと同レベルの他者(いとことソウルメイト)が登場する
②ペドロの師として、アミよりレベルの高い/低い存在が登場する

 前作☆#89『アミ 小さな宇宙人』においてはほぼ全編ペドロとアミの二人だけの会話だった。だから話は単純だった。いや、ペドロにとって単純と錯覚されていたのだ。ペドロはアミに憧れ、驚き、尋ねる。それはペドロにとって独占的な体験だったので、彼は最初の疑惑と抵抗を過ぎればあとはすべてアミに委ねれば良かった。アミは優しく彼を指導した。
 しかし今作においては状況が複雑化している。まず俗人の従兄が現れる。彼との会話の中でペドロは、アミとの出会いは全て自分の幻想だったのではないかと疑うようになる。

 さてここから私はヒーラー、チャネラーとしてあえて断定的に考えを述べようと思う。

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