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女子バスケとミニバス

スポーツ人口で第1位がバスケットボールだということは有名な話。
その競技人口はおよそ世界で4億5千万人と言われている。
(サッカーで2億5千万人、3位がクリケットで1億数千万人)
しかも今、3x3の43万人も加わるのでさらに増える。

それでは日本のバスケの競技人口は、2019年、男女約60万人。
ちなみに日本のサッカーの競技人口は450万人といわれている。

少子高齢化もあり、どのスポーツも微減している傾向にあるが、やはり競技人口というのは重要な要素になる。多ければ多いほど名プレイヤーがあらわれる可能性は高いし、その競技に携わるコーチやトレーナーなどが専門職として働くこともできるからだ。

それではミニバスケの人口を見てみよう。
U12では男子78,840人、女子74,303人と男子と女子では4000人程度の差がある。ただこれはそこまで大きな差ではない。
中学校に入ると、男子125,953人、女子99,857人(クラブチーム男子4,453人、3,687人)と、男子と女子では2万5千人も差が開いてしまう。

データはこちら

もっと先を見てみよう。
高校では男子86,708人、女子54,868人と男子とは3万人以上差が開く。
女子の場合、中学から高校に進学した際に4万5千人以上が辞めてしまう。

辞める理由は、「学業に専念したい」とか「遊びたい」とか「アルバイトしたい」とか理由は様々だと思う。実際、男子も4万人以上高校時では辞めているわけだから。ある意味、高校まで行くと、自分の実力も分かってきて、プロにはなれないという意味でも、早めに見切りをつけるのかもしれない。
(ただデータにはでない範囲で、遊びでバスケをやったりはしているはず)。

この先、女子バスケを盛り上げるにはどうするか。
やはりバスケ経験者が増えていくというのが一番の近道だと思っている。
小学校で約7万5千人バスケを体験しているが、ここをもっと底上げしたい。
やはりここは、コーチの力量が問われる。

今や怒鳴り散らすコーチで通用しない。
「技術」だけでなく「バスケの楽しみ」や「規律」「チームワーク」などをしっかりと教えられるコーチング術が必要になる。
つまりコーチのレベルアップが必須条件だ。

それとこんなエビデンスがある。小学生のウチは、身体も出来上がっていないので、基礎体力がない。なので、専門性を追求するよりは、オールラウンドに運動をさせた方がよいと言われている。なので、スポーツ同士のコラボをもっとするといい。例えば、女子サッカーチームとサッカーしたり、女子サッカーチームがバスケしたり、どんどん他の競技のコーチとコラボしながら競技を横断するとよい。ただこれは親御さんの理解も必要だ。「バスケを習いたくてきているのにサッカーをやるんですか?」と疑問を持つ親御さんが多数出てくるからだ。

日本代表で活躍している髙田真希選手は空手で全国優勝していたり、
元山梨クィーンビーズで現在、長野でコーチをしている横井美沙選手は、
元々は野球をやっていたりとか。(だからボールへの反応がよかったり、ロングパスの精度がたかったりするのか)。

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もちろんバスケ一筋でWリーグで活躍している人はいっぱいいる。僕が言いたいのは、他の競技からバスケに転身する人が現れる可能性もあるということ。
子供のうちにそういう子がたくさん現れると女子バスケの可能性がさらに高まってくるはず。逆にバスケ女子がサッカーに転身して成功する可能性もある。なので、子供のうちは、いろんなスポーツを体験させて、子供達は「自分に合う(楽しい)」スポーツを見つけてほしい。

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