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女子バスケとオリンピック

2021年8月8日(日)にたくさんの感動を与えてくれたオリンピックが終わりました。女子バスケは銀メダルを獲得し、世間を驚かせました。
必ず言われることは、「あんまり期待されてなかったよね?」。
確かに世間的には期待されていなかったかもしれないけど、
Wリーグ(女子バスケのリーグ)の試合を見ているファンにしてみたら、
「いやいや、メダル獲れる力ありましたから」とツッコミたくなる。
今回の女子バスケの快挙について、様々なバスケライターさんが「勝った理由」についてたくさんの記事を書かれていました。
どれも独自の視点でごもっともな内容でした。
スリーポイントの確率を上げる、ディフェンス強化、スピードバスケ、リバウンドへの執着、数々のフォーメーションなどなど。

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そこでふと思ったのは、「そりゃ、この全てができれば強いチームになるでしょ」でした。そうなんです、「この全てができれば」の話なんです。
できなければ、ホーバス監督の戦略は間違っていたと言われてしまいます。

じゃあ、なんでできたの?

その理由を僕は知りたかったのですが、どの記事も過去の事実とデータばかりでそれを見つけることができませんでした。個人に力があると言ってしまえばそこまでですが、自分なりに考えてみました。
答えは簡単でした。この動画に答えがありました。

今回、マネージャンさんなのか、試合前日の選手達にインタビューしたり、バスの中の様子を撮影して、その動画を公開していました。
その動画を見て、思ったのが、選手達が委縮せず、ピリピリもせず、リラックスした雰囲気でインタビューに答えてるんです。
普通、オリンピックの試合前に動画撮影なんかされたら、ましてやバスの中なんか撮影されたら、「ちょっとやめてよ!」とかクレームがきて、この企画自体がなくなるはずです。Wリーグの試合前でも動画撮影なんてされたら嫌な選手も多いはずです。ファンとしては一番見たい動画なんですけど。
それなのに「いえーい」って感じでみんなノリノリ。
ホーバス監督のことも選手全員「怖い」といいながらも、どこかホーバス監督をいじる場面もあります。
キャプテンの高田選手にだって、宮崎選手は、Twitter上で、「キャプテン、暇だから」とツッコミを。それに対して、高田選手も「暇ばらすなー」と逆ツッコミを。

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何が言いたいかというと、勝つための様々な戦術を実現させるための、
バックコートマネジメントが非常によかったということです。
選手みんな、リラックスした中で、変な緊張をしなかったことで、
試合に挑め、チームでやらなければいけないこと、個人として求められていることをコートで100%発揮できたのです。

学生チームでよくあるのは、緊張でガチガチで、練習でやったことほとんど出せず、試合が終わること。コーチ、監督だけがコート横で怒鳴り続けている。。。こんな風景よくみますよね?
これはバックコートマネジメントが失敗している例です。
もっとリラックスさせて学生を送り込むにはどうしたらいいか、
考えることが必要かもしれません。

最後、女子バスケ日本代表について
ただ1つ不安なのは、最初にも話しましたが、今回は「期待されてなかった女子バスケ」だったから、バックコートマネジメントが成功したのです。
期待値があがると、事前にマスコミのインタビューが増え、期待値プレッシャーで押しつぶされそうになります。ただ、それでも勝てるチームが真の強いチームだと思っています。恐るべきアメリカチーム。

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