シェア
お米太郎
2021年3月20日 18:08
少し寝て、夢を見た。図書館の閉館の音楽が鳴ると、周りの皆は慌ただしく帰り始めて、淋しい気持ちになった。僕が英和辞典をスクールバッグに詰め込んでいると、後ろでクラスメイトの男性と知らない女性が会話している声が聞こえた。「髪伸びたね、そのまま伸ばしてほしいな」とか、「いい色だね」とか聞こえた。僕は血の気が引いてくるのを感じて、自分の指が震えているのを見た。辞典の数ページをファスナーが噛みそうになって、