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わたしのおすすめ本10選

01 小さい頃に読んだ本─星新一『ショートショートセレクション』(シリーズ)

小学生の頃どハマりして、ひと通り読みました。簡潔で淡々とした、でも冷たいわけではなくどこかおちゃめな文体が大好きです。いろんな形で出版されていますが、和田誠さん挿絵のハードカバーが一番しっくりきます。


02 読んでから泣いた本─J・K・ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

読書で初めて泣きそうになったのがこれ。小学校の図書館で借りて家で読んでいて、何度か本を閉じ、心を整えながら読み進めたのを覚えています。

03 笑えるおもしろい本─東川篤哉『密室に向かって打て!』

登場人物がみんな良いキャラしてる。コントか?みたいなテンポ良い掛け合いが楽しい。しかし、そんな笑いの中にもこっそり伏線が散りばめられていたり。笑えるけれど、しっかり推理小説。(シリーズものですがこれ単体でも読めます。)

04 本の装丁が好きな本─舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる』

ハードカバー版。蛍光ドピンクに偏光ホロ箔押しなんかされてたらまあ買っちゃうでしょ。…と完全にジャケ買いして文体に衝撃を受けました。かなり独特なので、慣れるまで少しかかるかも?極彩色というか疾走感というか、パンチが効いててハイカロリー。唖然としているうちに読み終わりました。

05 難しいけれど好きな本─谷崎潤一郎『細雪』

一文が長くて装飾的だから、目が滑りがち。でも綺麗。四姉妹それぞれの人間性と関係性の描写が好き。時代背景というか価値観の違いで「ん?」となる部分もありますが、現代の女性が読んでもあ〜わかる〜〜ってなるところも多いと思います。

06 人におすすめした本─嶽本野ばら『下妻物語』

"可愛い"が好きな人間にはぜったい、嶽本野ばらを読んでほしい。ロリータファッションやロココな世界観が好きならなおさら。特に乙女哲学が炸裂してるのは『鱗姫』や『ミシン』だけれど、まずはいちばん読みやすいであろう『下妻物語』がおすすめ。


07 タイトルが好きな本─綾瀬まる『あのひとは蜘蛛を潰せない』

「蜘蛛を潰せない」のは弱さか優しさか。暗い過去、乗り越えなくちゃならないことはそれぞれあれど、平凡で無難、ありきたりな人々が主役。そんな彼女らの揺れ動く心が丁寧に切実に描かれています。

08 読み返したい本─三田村信行『おとうさんがいっぱい』

数々の児童にトラウマを植え付けたであろう短編集。こころがざわつく気味悪い世界。こいつのせいで不条理系SFを好むようになってしまいました。

09 おすすめしにくい本─筒井康隆『宇宙衛生博覧会』

エログロブラックユーモア短編集。不条理系。汚い方の筒井康隆。しかしおもしろいんだなこれが……。

10 その他おすすめしたい本─成田良悟『デュラララ!!』

歪んだ愛の物語!群像劇が本当に楽しい!主人公はデュラハン(妖精)です。アニメ版や漫画版も良いけれど、ぜひ原作を読んでほしい。

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