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See you again

数年前の話になりますが、中高時代にお世話になった先生が亡くなったことを知りました。

担任だったこともあったけど、最初の1年間のみ。
ただ、その後もよく気にかけてくれてくれた先生でした。
正直、良い思い出があるとは到底言い難い中高時代で
「お世話になった」と思える唯一の先生でした。

私がそれを知ったのは、9年間ご無沙汰にしていた部活時代の友人と夕飯を食べた時。
部活時代の友人や先輩とはもう関わりを持ちたくなかったので、卒業と同時にメールアドレスを変更。進学先までも隠していました。
最近ようやくLINEやInstagramで繋がったため、せっかくなら行こうよ〜という話になったのでした。

懐かしい話に花を咲かせながら、ふと、「○○先生って居たよね」と私が呟きました。
すると友人が「あ、○○?確か死んじゃったよね」と事も無げに返事をしました。
えっ、と声が漏れる私。
調べたところ2年以上前に、水難事故で亡くなっていました。夜、離島で1人素潜りをしていたらしく。ニュース記事には「無職」の文字。

私の知っている先生は、素敵な奥様と小さなお子様がいました。
いつもニコニコしていて、不安定な私の感情を理解し傾聴した上で、的確なアドバイスをくれた先生。
死にたいと口には出したりしなかったけど、何度も思った学生時代の私。
部活を辞めたい、学校を辞めたい、何度もそれを止めてくれた先生。
卒業してからも何年か年賀状を送り合いましたが、いつしか年賀状自体を送らなくなりすっかり疎遠となってしまった先生。

無職、離島、夜、素潜り。
無意味で残酷な想像をしてしまう自分に、嫌気が差しました。
先生、ホントに?
私の想像は、外れているよね?素潜りで美味しい海の幸を取りたかっただけだよね?そうだよね?
私の知ってる先生は、自分から死を選んだりしない。
そうだよね、先生?

誰も答えを教えてくれないし、誰も答えを知らない。
唯一答えを知ってる人は、もうこの世に居ない。
疎遠になっていたにも関わらず、私の心には塞がらない穴が空いた。
だからね、先生。
死んでもいい人間なんて居ないんですよ、先生。

最近、この曲を聴いて真っ先に思い浮かんだのが先生でした。
亡くした家族もいるのに、なぜ先生が真っ先に出てきたんだろう。
家族とはしっかりお別れが出来たからかな。


趣味のFeelcycleでこの曲を使うプログラムがあって、漕いでる最中に涙が出てきて困っています。

どんなに筋肉を鍛えていても、涙腺を鍛えることは出来ないようです…

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