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限界を超えるということ


限界を超えるということ


心の限界ではありません。
心の限界は超える前に迎えてはなりません。
迎える前にSAN値チェックのダイスを振ってください。

僕がお話したいのは、「体を鍛える」意味での限界突破です。

ジムに入会しました。



実は最近、少し特殊なスポーツジムに入会しました。

体を動かすことが大好きなのに精神虚弱な僕は、
この自粛ムードの中、運動不足であることが何よりもストレスでした。
ダンスや球技が大好きで、暇さえあれば体を動かして自分と会話をする。そんな時間が社会人になって取れることがありませんでした。

ダメだ、壊れる。

そう思い、ジムの扉を叩きました。
45分間ひたすら大音量で流れる音楽の中、バイクを漕ぎ続け、身体を限界まで動かす。汗を出す。

昔の話。

ダンスを現役でやっていた時、筋トレや長時間踊り続けることが当たり前だったのですが
最も辛いと思う時間は、意外にも「始めて5分位経った時散々動いた後に止まった時」です。

前者について。
止まってるところから動き始めの5分踊り続ける、ここで1回限界を迎えます。
「何でこんなことしてんだろう」という気持ちになります。マジで。

ですが、音楽は止まってくれません。
当たり前ですが、限界を嫌でも超えなくてはなりません。
無事限界を超えた時、僕は必ず大きな深呼吸が出ます。

あとはラクなもんです。音楽と一緒に、音楽と一体になればいいんですから。
ぶっちゃけそれまでの稽古で注意されたところなんて、本番では頭で意識してません。身体が覚えています。

そして辛い時間の後者。
例えばSkrillexの様な激しい音楽で全速力で踊った直後に、
戦場カメラマン渡部陽一の落語と同じようなテンポの音楽で麗しく踊らなきゃ行けない時もあるんです。
いやホントですよ?
汗しか出ません。滴る汗に視界を奪われつつ、幕引きまで踊り続けます。

僕は、社会人になって、精神病を患うまで、これが当たり前でした。

限界突破は、解放だ。

社会人になって初めての限界。
45分間のジムの時間の中、僕は何度も限界を迎えました。何だこれ、なんでこんなとこ来たんだ、何でこんなことしてんだ。
スポットライトに照らされたインストラクターが連呼する。

「Don't think anything.Feel the music.Feel your power.」

精神病と診断されてから、限界を超えることが怖くなっていたことにここで気が付きました。
余計なことを考えすぎていた。
時には頭を空っぽにして、知らない世界まで走ってみることの解放感を忘れていた。
限界は人に決めてもらうことではない。自分で決めるものだ。
限界突破は、解放だ。
よく綺麗事で「限界を超えろ!」と聞いたことがあるけれど、そういう事か。
しんどくてもやめんな!という人からの圧に従ってはならない。
しんどければやめればいい。それが自分の限界だ。それでいい。次に活かせ。

僕は週に1回はここに通おうと決めました。
筋肉痛とお友達になれそうです。

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