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雑魚どもよ、大志を抱け!

月曜日から新しい職場で、自分なりの新生活が始まった。職種は変わらずとも、ルールや環境ががらりと変わった中で生きる一週間は良くも悪くも忙しなく、あっという間に過ぎてしまいました。

金曜日のお昼休憩中に、ふと 映画が観たい と思った。その時、以前から友達と「行けたら行きたいよねぇ〜」と話していた池川侑希弥くん主演の『雑魚どもよ、大志を抱け!』のことを思い出す。思い立ったら即行動の私は、さっそく友達に連絡をして翌日観に行く約束をした。


関西Jr.の池川侑希弥くんが、安藤サクラさん主演『百円の恋』を手懸けた足立伸監督の作品で主人公に選ばれたと知った時からかなりこっそり気になっていた。"演技ほぼ未経験の彼が、この監督に、この映画の主演として、オーディションで選ばれた"という事実が気になって気になって仕方がなかった。



好きなテイスト・いい監督・侑希弥くんが選ばれたということ、この3点が理由となって軽く足を運んだ『雑魚どもよ、大志を抱け!』

鑑賞後、ふと思い立って観に行くことを決めた金曜昼休憩中の自分を褒め讃えたいほどの感動に包まれ、自然とこぼれた涙で顔がびしょびしょのぐしょぐしょになっていた。


小学6年生、子供だけどお子ちゃまじゃない。傍から見たら微笑ましいけれど、彼らは本気で悩み、本気で怒り、本気で生きている。自分を自分自身で少しずつ大きくしていこうともがいている真っ最中。モヤモヤと悩む気持ち、変われないという葛藤、それでも変わりたいと願う強い気持ち、友を見つめる心、そのどれもがまっすぐで、まっすぐすぎるほどにまっすぐで、私も子供の時に抱いていたちっぽけで壮大な感情たちが掬いあげられたような気持ちになりました。


"平凡"の中で、平凡であるが故の決して平凡では無い悩みや葛藤と向き合っている侑希弥くん演じる瞬。
複雑な家庭で育った隆造、正太郎、トカゲ。
4人はつるんでヤンチャするマブたち。

そして塾が一緒の西野、いじめっ子の明、転校生の小林。

彼らそれぞれに、それぞれを見つめる気持ちがあって、憧れがあって、特別な感情があって。友達が友達でいることの本当の姿を改めて思い出すことができた。

私は大人と呼ばれる年齢であるにも関わらず、心にはずっと子供がいて、大人になりきれていない自分の幼児性に悩むことも多いけれど、それは大切な感情を忘れていない証でもあるのかなって少し楽になった。

友を思いながら、自分のために変わりたいと一歩ずつ成長していく彼らのまっすぐな姿に大きな勇気を貰った私は、明日からの新年度も何とか乗り越えられそうです。


こんなにいい映画に出会えたのは久しぶり………
一人でも多くの人が、偶然この映画と出会い、必然だったと噛み締められますように…………

主題歌も最高なのよ〜〜〜(涙)


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