"場所"への熱愛。| 映画「アザー・ミュージック」no.8
こんばんは。おいしいはむです。
先日、学生時代から時々通っている早稲田松竹に行き、2本立ての映画を観ました
「恋人はアンバー」
「アザー・ミュージック」
「恋人はアンバー」を目当てに行ったのですが、もう一本の「アザー・ミュージック」に感動。
(もちろん、「恋人はアンバー」もとてもよかったです。情景が綺麗で、アンバーのいい女っぷりに涙しました。)
レコード店・OTHER MUSIC
あの「タワー・レコード」の大きなビルの向かいに、アルバイト先のレンタルビデオ店で出会った若者2人が立ち上げたレコードショップ
それが「OTHER MUSIC」。
音楽に詳しくなく、NYに足を踏み入れたことのない私なので、映画を観るまで知らない存在でした。
でも知ってしまってから行ってみたくて仕方がなくなり、無くなってしまったことが悲しくてたまらなくなりました
OTHER MUSICの歴史をオーナーの2人や従業員の語り、お客さんやミュージシャンへのインタビュー、昔の映像を挟みながら進行していく映画ですが
全員のOTHER MUSICという場所への熱愛ぶりが、画面の向こう側からビシバシ伝わってくる。
ここに置いてもらうことが憧れだと話すミュージシャン
ここに来れば音楽が好きな人がいて、自分の"家"になっていたと話す常連客の女性
働き始めの新人の仕事はまず、お店に置いている全てのアーティストの名前を書き出す
最初は分からない名前だらけなのが、働くうちにどんどん詳しくなっていくという…
ケロッとしながら裏の努力を滲ませるスタッフたち
音楽に対する情熱ももちろん感じられるけれど、
OTHER MUSICという場所の愛され方
オフラインだからこそ生まれる"熱"
その魅力が詰まった1時間25分。
短さを感じさせない、濃密で情報量の多い85分間でした
観終わった後には、熱さを浴び続けて、心地よいぐったり感。
プールでたくさん泳いだあとのような感じ。
コロナが急加速させたオンラインの時代の流れの中で、この場所が好きだ!と語られ続けることは、切なくもあり嬉しい経験でした
オンラインの便利さを感じつつ、オフラインの良さも、奪われてより実感した今だからこそ。
OTHER MUSICがもし続いていて、コロナ禍を乗り越えたこの場所が存在したなら、どんなドラマが生まれていたことだろう…
などと考えたりもして。
好きな場所がある、
なくなってほしくないお店がある
そんな人にぜひ観てもらいたい、宇宙一愛されたレコードショップの映画でした。
それではまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?