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消しゴムは全部小指サイズでいい

これから書くことはすべて僕が間違っていることなのですが、思ってしまったので書きます。笑

消しゴムの標準サイズといえば、親指くらいのサイズを指すと思います。(人によって誤差はありますが)なぜあのサイズになったのかはわからないですし、今はいろんな形状の消しゴムがありますが、一応の標準サイズみたいなものはある気がします。

タイトルの通り、消しゴムはもう基本的に「小指程度のサイズで充分」だと思うのです。小指の先から第2関節くらまであれば充分だと思っています。

もう消しゴムは、「1個の消しゴムを最後まで大切に使い切る」時代ではなくなったと思います。これはすべての文房具にも言えることですが、文房具は「勉強や仕事に必須な道具」だけでなく、「勉強や仕事のモチベーター」としての役割も担っていると考えています。つまり、小指サイズの消しゴムを買って使い、飽きたら気分転換にまた別の小指サイズの消しゴムを買う。これが「1個100円」の消しゴムの効果を最大に発揮する方法ではないでしょうか。


当然、「子どもたちには「ものを大事に使うことの大切さ」を教えたい」という大人の気持ちはあると思います。僕も小学生のときなどに文房具を粗末に使ってよく親に怒られました。(本当に)

ただ、中学生以上(もしかしたら小学校高学年以上?)になると、勉強のモチベーションを保つのが本当に難しくなってきます。内容も複雑化してきますし、量もあり、受験を見据え始めるとプレッシャーも感じる。そんな中で、1年間も2年間もまったく同じ文房具で勉強するよりは、シャーペン、消しゴム、ペンケースなどを変えて気分転換をしていった方がモチベーションが上がると思うのです。

僕は以前から「文具は勉強(仕事)のモチベーション」と謳っているのですが、文房具を変えることには、サッカーをやっている人が新しいスパイクに変えたり、お料理をしている人が新しい調理器具に変えたりするときのようなワクワク感があると思います。僕自身も、文房具を買うのに必要な最低限のお金は親からもらっていましたが、それとは別の遊ぶ用のお小遣いで文房具を買って、それを使いたくて机に向かった記憶があります。

また、一度使わなくなった文房具を、時間が経ってまた使いはじめるのもいいと思います。僕もペンケースを変えたり前のに戻したりしていた記憶があるので、「他のに変える=今のを捨てる」ではないことも大事だと思います。


よって、消しゴムを「一度買ったら最後まで変えずに使い切るもの」とあえて決めつけずに、「気分転換のために交換していいもの」と位置付けることで、勉強への意欲を得ることも許容していいのではないでしょうか。その消しゴムの値段が1個100円であるなら、それほど高いものではないと思います。


そして、僕がこれを書こうと思ったのにはもう一つ理由があります。

みなさん「クリアレーダー」という消しゴムのことはよくご存じだと思います。SEEDさんというメーカーが開発した、透明な消しゴムです。

文房具コンテストで、発売前にも関わらず「デザイン部門最優秀賞」と「大阪府知事賞」を獲得した消しゴムで、発売されるとすぐに完売、品薄状態となり文房具ファン以外にも名前がとどろく空前の大ヒットとなりました。あまりの人気ぶりにフリマアプリなどで定価の5倍以上の高値で取引されたことなども話題になりました。

僕はこの話題を見て、「クリアレーダーにはそれくらいの価値があるとみんなが思っているんじゃないか?」と思いました。「みんなが500円くらい価値があると思っているものが100円で売られていて、品薄になり、500円で売られている」と。(もちろん品薄状態で希少価値があり、手に入りにくいことも加味されてその値段で取引をされているのであって、適正価格とはまた違うのだとは思いますが。)

それでも、定価の5倍以上の値段でたくさんの取引がされていたということは、「クリアレーダーには100円以上の価値がある」と感じた人がたくさんいた証拠だと思います。

SEEDさんが良心的なメーカーさんで、「こどもたちにも手の届く価格で」ということなども含めて設定したものだと思うのですが、超単純に考えれば価格を倍にできれば会社の利益は倍以上にできるはずですから、「せっかく開発に5年もかかった努力の結晶の消しゴムなのだから、クリアレーダーで荒稼ぎしてほしかったな。1個1600円で売ってほしかったな」というのが、いち文房具ファンからの勝手な思いでした。(さすがに高いだろ笑)

それで言えば文房具メーカー全般、みんな良い人たちすぎて価格を安く設定してしまう癖があるみたいで、あんなに書きやすいゼブラのボールペン「ブレン」が1本150円なのも、ありがたいのですが安すぎるなぁと思ってしまうのです。文房具メーカーさんにはもっと儲かってほしい!ブレンは1本2500円で売ってほしい!笑

・・そんな勝手な思いも乗せて、「もっと気軽に文房具を変えていこうよ!」というのが僕の主張です。消しゴムひとつ取っても、その使用感にはかなり幅があります。何年後かに一周して、最終的に定番の消しゴムに戻ってきたとしても、その間ワクワクしたり勉強に向かうモチベーションになった時間は無駄にならないと思います。


そんなわけで、「消しゴムは小指サイズでいい」という主張、ご理解いただけたでしょうか。(共感はできなかったと思いますが笑)新商品を低価格で提供してくれるメーカーさんに感謝しつつ、僕たち文房具ファンだけでも新しい文房具に飛びついて新商品をどんどん試していきましょう!

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