#? 興味がない分野の企画を任されたとき

任された分野に興味があるかないか、個人的に企画を作る上での障害にはなりませんでした。企画を本業にすると、「面白いこと」に焦点を置くため、それが具体的に何なのか、あまり気にならなくなります。

ただ、気をつけなければいけないのは、それが報われない(売れない、面白くない)仕事だな…と感じるものに関しては出来るだけ避けるべきだと思います。

自分が楽しくない上に、会社も潤わない、ましてや企画立案者が特に深い意図をもっていない場合は最悪でした。どれだけヒアリングしても大した話は出てこない上に、実際に走らせてみたらやっぱり新しいネタが出てこなかった、もちろん完成しても売れないという悪循環。私はこれを5回以上やりました。バカですね。

失敗を繰り返した私が今思うのは、自分が光を感じる方に行きましょうということです。何も考えていない上司や営業担当者が適当に考えた企画を、彼らの自己顕示欲を埋めるために実現へと導かなくてもいい。なぜその企画が売れないか、その代わりにどんな企画が良いと思うのか、なぜその企画の方が良いのか、彼らに納得させましょう。

基本的にテレビ関係者は他人の真似(特に同業者の)をすることを嫌いますが、出版関係者は「この本が売れているから、その例に乗ってこの企画も…」という表現を好む傾向にあります。

あなたのいる業界の雰囲気、会議で納得させたい人物の性格はどんな感じですか? 少し研究してその人たちに意図が伝わりやすいように説明すると道は開けると思います。