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選択

昨日は娘の卒業式だった
そして父の命日でもあったので卒業式に出席した帰りお墓まいりに行った

娘にもお墓まいりに行こうと誘ったが、
謝恩会やらなんやらでお彼岸の間も行けそうにないらしい
卒業を報告してほしかったな

夕方母方の従姉妹から電話があり
ずっと癌の治療をしていた同じく母方の歳下の従姉妹が緩和病院に入院した、と報告があった

もう10年前ぐらだったかに癌が見つかり、抗がん剤や新しい治験などを受けてきたがもう何も効かなくなり、余命宣告された
脳梗塞まで発症
私には時間がないからと開頭手術は拒否し
リハビリでなんとか乗り切った
父親兄は癌の方も諦めるな、脳梗塞の手術もしろ、と頼んだがその従姉妹は自分で申し込んだ緩和病院に空きができたので入院したらしい

シングルマザー
子供はまだ高校生だ
本当は家にいたいが、両親も老い誰もケアしてくれる人が居ない
だから自分で緩和病院を選択した
他の病院も検討しては?と家族が言ったが
本当は家に居たいから自宅から一番近い病院を選んだ。
一時帰宅もできるから。

父が亡くなる前
お見舞いに来てくれた
手術の時も来てくれた
ほんの五年前ではないか

当たり前だけど
そうやって命は減っていく
何をしてあげれるわけではないが
まず、会いに行かなくては

昨日はなんと言って良いのか
不思議な日だった

奇跡は起きないのだろうか。