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ラピスラズリ
年齢も職業も立場も持ち物も何も関係なく、ただ人間同士が尊敬と愛を持って接することのできる、プライベートレッスンというのはそんな時間だなと感じます。
それが一週間に一度や二度となると更に愛着が増し、遠い家族や友達よりも会ってるのではないかと思うほどで。
4年ほど担当していたお客様の訃報を聞いた今日でした。
89歳で、毎週お会いして、いつも「あなたのピラティスを受けたあとは一日調子が良くて、次の日も気持ち良いんです。」とにっこりしてくれて、その表情が、今日はどうしても浮かんできて離れませんでした。
家族や友達より会ってるかもしれなくても、誰よりもその人の体の癖や骨の位置を把握していても、動き方から、眼差しから、どんなに真面目で真摯な人なのか知っていても、どんなふうに呼吸するか笑うかこんなに考えていても、
どこにいけば花を手向けることができるか分からず、どこに手を合わせていいか分からず。
「ラピスラズリはあなたを守ってくれるから。」と、いくつもいただいたネックレスを眺めています。
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