サルバドール・ダリ「記憶の固執」感想
概要
絵画に隠された韻を読み解く。
感想
モチーフとして“溶ける時計”を描いた作品。
つまり、言語化すれば「溶け」「時計」の同音ライムが表れる。
日本語でのみ成立する趣向をあえて絵画に盛り込んだ理由は定かでないが、非常にユニークな試みである。
図像学を絡めた韻の研究も面白いかもしれない。※1
第一句と第二句がいずれも隠された、地雷ライムの上級編(両面地雷ライム)ととらえることもできるだろう。
(文/SIX)
脚注
※1 奇術における類似例に“ハットから鳩”がある(「ハット」「鳩」の母音子音ライム)
変更履歴
2021.1.9 メールマガジン用に書き下ろし
2021.12.21 note用に改稿
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