歌詞の被写界深度
概要
歌詞を抽象的に書くか、具体的に書くか。
解説
抽象的な表現では、一般化した思想や主張を盛り込みやすい。
しかし扱う範囲が広くなるほど焦点がぼやけ、視覚イメージは乏しくなる恐れがある。
具体的な表現では細部がくっきりと描写される。
短歌にも、固有名詞をあえて入れることでリアリティを補う手法が使われる。
ただしパンフォーカスになりすぎると、解釈の余地が少なくなってしまう。
これら二つは補間関係にある。
ポートレート写真では背景をぼかすのが効果的。
抽象的な部分があるから、具体的な部分が引き立つ。
具体的な裏付けがあるから、抽象的な理論が説得力を持つ。
たまに自分の歌詞の抽象パート、具体パートを色分けし、その比率を視覚化するのもよい。
(文/SIX)
関連項目
コラム“説明不足も説明過剰も避ける”
変更履歴
2021.4.8 メールマガジン用に書き下ろし
2022.2.15 note用に改稿
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