コラム“一致率計算システムの検証サンプル”
概要
現在開発中の一致率計算システムについて、実際に子音一致率を測定すると、人間による測定値と比べてどれくらい差があるかを検証した。
検証データ
SIX「B.B.弾」から一部の韻を抜粋して測定。
(ライムブログ“音の一致率と90パーセントの法則”で使用した例と同一)
硬度増し automatic
influenza instrumental
小規模チーム 箒星
imagination 今致命傷
一個の楽章 introduction
味わわすピリっと アジアはspirit
にボンネットを 日本列島
1cm大 一世一代
チッ・チッ・バーン 町一番
検証結果
硬度増し automatic
人間による測定値:60%
一致率計算システム:60%influenza instrumental
人間による測定値:70%
一致率計算システム:64%(「すとぅ」は未対応のため「とぅ」で計算)小規模チーム 箒星
人間による測定値:80%
一致率計算システム:70%imagination 今致命傷
人間による測定値:85%
一致率計算システム:70%一個の楽章 introduction
人間による測定値:85%
一致率計算システム:88.3%味わわすピリっと アジアはspirit
人間による測定値:90%
一致率計算システム:98.8%にボンネットを 日本列島
人間による測定値:90%
一致率計算システム:85%1cm大 一世一代
人間による測定値:95%
一致率計算システム:100%チッ・チッ・バーン 町一番
人間による測定値:95%
一致率計算システム:100%
※「人間による測定値」は2018年8月にSIXが算出したもの
所感
誤差はあるが、ある程度近い結果が出ることは確認できた。
一致率計算システムでは、1音単位での一致率を求めた後に、それを音数で平均して結果を算出している。
一方、人間による測定値はフレーズ全体の印象で決まっている。
そのため、“フレーズ内の印象を左右する重要な箇所の一致率”が高い場合は、単純平均よりも高い一致率と認識されるケースがあるように思う。(用語集“輪郭ライム”も合わせて参照)
(文/SIX)
from 韻韻
変更履歴
2023.11.7 メールマガジン用に書き下ろし
2024.6.6 note用に改稿
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?