用語集“母音子音パターン”

定義

ライムパターンの一種であり、主に母音子音ライムの一致パターンを表現するために使用する。
あるフレーズの構成音を一音単位に分割し、母音と子音の並びを文字として表記したもの。
リズムについては考慮しない。

母音子音パターンの例1

1-1

  • インドメタシン(いんどめたしん)

  • 挑め単身(いどめたんしん)

1-2

  • インドメタシン(母音子音パターンは「いどめたし」)

  • 挑め単身(母音子音パターンは「いどめたし」)

母音子音パターンの例2

2-1

  • 覆面作家(ふくめんさっか)

  • 含め盛ん(ふくめさかん)

2-2

  • 覆面作家(母音子音パターンは「ふくめさか」)

  • 含め盛ん(母音子音パターンは「ふくめさか」)

母音子音パターンの例3

3-1

  • 歌詞を載っけたい(かしをのっけたい)

  • CASIOのケータイ(かしおのけーたい)

3-2

  • 歌詞を載っけたい(母音子音パターンは「かしおのけたい」)

  • CASIOのケータイ(母音子音パターンは「かしおのけたい」)

表記方法

母音子音パターンでは、特殊音(撥音「ん」、促音「っ」、長音「ー」)を取り除き、母音保有音をかなで表記する。

備考

通常、母音子音ライムはリズム不一致を許容するため、母音子音パターンではリズム一致を考慮しない。
しかし、母音子音ライムを広義の“同音ライム”として扱う時、リズム一致を部分的に考慮することがある。
(主に同音ライムの優劣を競う文脈において、リズム一致率により加点を行うために使用する)

これについては“同音パターン”として別項で述べる予定。

(文/SIX)

from 韻韻

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変更履歴

2022.3.17 メールマガジン用に書き下ろし
2024.5.21 note用に改稿

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