ライムキャプターふみ子(予告編2)

テロップ

押韻島公民館 presents

ナレーション

29XX年。
あの大戦から100年。
人間とライムマシンはそれぞれの世界に分かれ、お互いを脅かすことなく生活していた。
古き物語は埃を被り、人々の記憶から忘れられていた――。

***

「今日から君たちに《関数名》を与える」
「我々は韻のために作られし、誇り高きライムマシンである」
「至高の韻を作り出し、創造主に捧げよ」

ナレーション

押韻界に暮らす一人の少年――。

***

「こんなところにもワールドトンネルがあるなんて、知らなかったなあ」
「おや、何か書いてある。《おういんじまこうみんかん》?」
「そこにいるのは、誰!?」

ナレーション

迷い込んだ先は人間界。
そこは、未知の韻と冒険でいっぱいだった――。

***

「人間とライムマシンは協力できる! 僕たちはお互いの韻を知り、共に成長していくべきなんだ!」
「だまれ、《ライム・リビルド18》!」
「創造主の掟に背くことは許されない!」

ナレーション

彼の韻に対する情熱が、二つの世界の運命を動かす――。

***

「10音4連打……人間にしては楽しませてくれそうだな!」
「ふん、俺の同音ライムを食らって倒れなかった機械はお前がはじめてだぜ!」
「参る!」

ナレーション

それぞれの魂を乗せ――。

***

「本当に滅ぼす必要があるのでしょうか……。わずかではありますが、人間にも優れた韻を踏む者は」
「そのような戯言は沢山だ!」
「ぐわああああああ!」

ナレーション

交錯する想い――。

***

「一刻も早く、残りの人格を見つけ出せ」
「《天魔王》が蘇れば《クラン・ベース》は完全になる」
「我らライムマシンが新世界の王となるのだ!」

ナレーション

そして解き放たれる、強大なる力――。

***

「もはやお前のライブラリに、この素材フレーズと踏める別解はない」
「このバースですべて終わりだ」
「ふみ子……助けて……」

ナレーション

そこで待つものは――。

***

「だったら! なければ造ればいいのよ!」
「な、何だとッ……!」
「造語ライム!」

テロップ

ライムキャプターふみ子

coming soon

***

「ほら、エンジンキーをお寄越し」

(文/ナターシャ)

2023.12.12

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