共作のコンポーネント指向

概要

作者同士の化学反応が活かせるような創作を考える。

解説

共作の醍醐味は、参加者が互いに作用を及ぼし合う点にある。
ひとりひとりの参加者をコンポーネントとしてとらえたとき、それらが密結合か疎結合かという観点で考えられる。

個人的には、以前に別のコラムでも述べているように、この結合が強い作品に惹かれる。

共作では、このように参加者間のインタラクティブ(相互作用的)な仕掛けを盛り込むのが好きだ。
せっかくの共同作業なので、自分一人の作品では実現不可能なことに挑戦したい。
(中略)
一人の担当部分だけを切り出しても損なわれる要素がなく、一曲として成立するか。
もしそうなら、それは今回の共作でなくても使える“使い回し可能なコンポーネント”といえる。

コラム“共作にはインタラクティブな趣向を盛り込みたい”

それをより強く打ち出すためには、どんな企画が考えられるか。

最近重要になってくると思っているのは“創作過程のシェア”というコンセプト。
バース単位などのある程度の大きさで完成したものを持ち寄るのではなく、細かいパーツを作りながら組み立てていく。

具体的な手法として実現するには、作詞や作曲のツールを再考することが求められるだろう。

(文/SIX)

from 韻韻
強い化学反応を起こしすぎてパートナーが消失しがち。

関連項目

  • コラム“共作にはインタラクティブな趣向を盛り込みたい”

  • 「年末マイクリレー2017」解説

  • 企画書“ライブライティング”

  • 企画書“連載作詞実験”

変更履歴

2021.11.24 メールマガジン用に書き下ろし
2022.7.27 note用に改稿

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