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思い出グルメ【きゅうりのヨーグルトあえ】

暑い。
ここ数年北海道でも猛暑日が増えてきて、30度超えが普通になってきた気がする。
こどもの頃も暑い日はあったけど、元気に走り回っていた。

私が小学生の頃は、まだ土曜日も学校があって(年がバレる)午前中の授業が終わり家に帰ると、昼ごはんはたいてい麺類だった。
そうめん、冷麦、グリーン麺(全国区?)たまに焼きそば…夏はこのローテーションだったと記憶している。

そんな中、たまに母が謎の料理を副菜に出すことがあった。
そのひとつが「きゅうりのヨーグルトあえ」という、こどもにとって聞くだけで不安感を煽る料理だ。

当時はこの料理がだされると、弟とふたりで落胆していた。
多分塩もみした小口切りのきゅうりと水を切ったプレーンヨーグルトをあえて塩コショウで味付けをしたであろうレシピ。
すでに母は他界しているので、正確なところはわからないが多分そんなところだと思う。

きゅうり

当時プレーンヨーグルトを食べる習慣はあまりなく、ヨーグルトと言えば割と固めの甘酸っぱい食べ物という認識だった。

ただでさえ、プレーンヨーグルトの味がわからないのにきゅうりが入っていて、初めて食べたときは頭が混乱したことを覚えている。
(酸っぱ!なんじゃこりゃ!…まずっ!)
しかし母の「おいしい?」と笑顔で聞く無言の圧に、気弱な姉弟は首を縦に振ってしまった。

これで気を良くした母は、なぜか土曜の昼限定で麺の付け合わせに「きゅうりのヨーグルトあえ」を出すようになったのだ。

先日弟とふとしたことから「きゅうりのヨーグルトあえ」の話になり、弟が「いやーあれはマズかった!」としみじみ言っていた。
その場は笑い話で終わったのだけど、ふと気になることが。
あれは果たして創作料理だったのだろうか?

家に帰って「きゅうりのヨーグルトあえ」で検索すると
ある!出てくる!3分クッキングまで!
なんと世間では当たり前のレシピだったのか!!

世間の皆様、天国の母上さまごめんなさい。
こどもだった私には味がわからなかったのです(汗)
きっと今なら…おいしいと感じるはず…

ということで作って食べてみました

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小口切りにしたきゅうりに塩をまぶして10分ほど置き、同じく10分ほど水切りしたプレーンヨーグルトを合わせ、塩コショウする。

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多分当時は入れていなかったオリーブオイルを足してみる…

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そうそう見た目はこんな感じだった。
恐る恐るひとくち…

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あれ?おいしい…かな?
いや、やっぱり酸っぱいかな?
いや、これはさっぱりしていて…おいしいかも!

私、大人になってました!

30年以上の時を超え、やっとこのレシピの良さがわかった気がする。
レシピをみると、カレーライスの付け合わせにいいみたい。
ここにカレー粉を入れても合うそうです。
なるほど…ところで母はどこでこの知識を知ったのだろうか?

せっかく「きゅうりのヨーグルトあえ」作ったことだし、今夜は母を思い出しながら、グリーン麺でもツルツルっといこうかな。


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