華倫変という漫画家

私がこのnoteというサービスに登録した理由は3つある

1 ちっぽけな自己顕示欲を満たしたいから
2 生活とは切り離した場所をつくりたいから
3 「華倫変」という漫画家を、忘れたくないから

以上

幼い頃から漫画好きの父の本棚からこっそり本を持ち出しては隠れて読んでいた。そのせいで初めての自慰は山本直樹の「教室」というなかなかにマニアックな中学生に育ってしまった。(だけど大学まで処女だよ!)

そんなちょっと痛い中学生が何気なく手に取った漫画 それが「カリクラ」だった

画像2

華倫変は、日本の漫画家 講談社『週刊ヤングマガジン』においてちばてつや賞を受賞、主に『週刊ヤングマガジン』で執筆

華倫変の漫画は、一言で言ってしまえば不条理、エログロナンセンスというジャンルに置かれるのかもしれないが、私は型にはめられない「華倫変」というジャンルが存在していると思う

絵柄は 正直デッサンも整ってるとは言えないし、人を選ぶと思うのだがふとした瞬間の表情や、モブの女の子の立ち姿などが独特でフェチズムを感じる絵柄だ あとヤバい人を描くのがうまい 実在するモデルがいるというのもヤバい

特に好きな作品は「ピンクの液体」という作品で、ネタバレになるので、多くは語らないが
風俗(デートクラブ)で働く女子高生(のコスプレ)をする女と自称医大生の男が淡々とやりあうだけの話なんだけど・・

風俗で働いたこともない処女の私はこの作品にかなり傾倒していた。なんでわたしこのヒロインの気持ちがわかるんだろう?そして読むとすごく気持ちよくなるのはなんでだろう?
当時NUMBERGIRLを愛聴してたので聴きながら読んだりもした(メインキャラの男も眼鏡で向井秀徳に似ていた)

華倫変は2003年に心不全により亡くなっているのだが、晩年の作品は作家性がより強い作品となっている
セックス、暴力、ギャグ、自殺、負のテーマを扱った主題が多いのだが、こんなにも悲惨で、つらくて、やるせなくて、さみしくて・・なのに何故か読むと心が落ち着く

16歳の時に、私の脳は華倫変に開発されてしまった
その位のカルチャーショックだった
その時の気持ちを忘れないために今日ここに記す

画像1

かしこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?