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「クリエイティビティを身に付けると仕事や働き方にどんな変化が起こるのか?」 私の働き方実験 #研究報告

新しい働き方LAB1期生として活動を始めて、あっという間に(約)半年を迎え、最終報告を提出する時期になりました。
わたしの研究課題はAdobe様の指定企画、”クリエイティビティを身に付けると仕事や働き方にどんな変化が起こるのか?”だったのですが、本企画を通じて私が感じたこと、わかったこと、自身の変化について報告書にまとめたいと思います。

実験の目的と背景

わたしの研究内容は”クリエイティビティを身に付けると仕事や働き方にどんな変化が起こるのか?”です。
昔から絵を描くことやデザイン・広告を見ることが大好きです。そして同じくらい生物と化学の勉強が好きでした。絵は好きだけど、好きだからこそ嫌いになるほど絵と向き合うのが怖くて、高校時代の私は生物・化学の勉強ができる農学部へ進学しました。そこから農業関係の仕事を経て、現在は化学メーカーで営業の仕事をしています。
しかし、いざ営業の仕事をすると「このチラシ、もっとこうすればいいのに…」「印刷物ダサい…」と、会社が作るクリエイティブがイチイチ気になります。けど、一営業職の私の意見なんて誰も聞きません。

営業の仕事をやめて、販促や広報の仕事をしたいと思ったのは一度や二度ではありません。しかし、いざ転職しようとすると立ちはだかる「経験者優遇」の壁。営業としての経験を積めば積むほど、自分の理想とする仕事からは遠のいていくようで、”営業職以外”の私の居場所はどこにも無いんだ、社会的には私は”営業職”の人間でしか無いんだ、と思っていました。


そんな私がクリエイティブを身につけたら、会社以外の場所で「クリエイティブ職」として仕事をすることができるのか?(まあ本業があるから別に少しくらいははみ出た活動をしても大丈夫なのではないか?)と思い、新しい働き方LABの研究員制度に応募しました。

検証したいと思っていたこと

わたしはAdobe様の指定企画に参加していたため、検証内容は「クリエイティビティを身に付けると仕事や働き方にどんな変化が起こるのか?」です。

研究を始めたばかりの私は「クリエイティビティとは言語化だ!」と言っております。良いものには良いものたる理由がある。その理由をきちんと言語化したい。だから、自分が作るクリエイティブも”なぜこれが良いと思ったのか?”をきちんと言語化したい。

クリエイティビティを身につける、というのは私にとっては「良いものを良いと説明できる力を身につけること」であり、その力を身につけることにより、仕事や働き方にどのような変化が起こったのかを検証しました。

研究活動の概要

① クリエイティブチャレンジに参加すること
2週間に一度のクリエイティブチャレンジは全8回全て提出できました。また、最初の2回を除いた残り6回は先着10位以内に提出することができました。途中からフィードバック会を開催いただけることになったので、そちらにも全て参加できました(最後は途中参加途中退出でしたが…)。


最初に制作したものを載せようと思っていたのですが…無かったので2回目の課題を。苦手な食べ物を食べてもらうためのクリエイティブ。

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食べれるやろ?って無理矢理感が伝わりますね。私はトマト好きだけど、そんなこと言われたら絶対食べたくないです。

そして、最後に提出したものがこちら。”結婚式場の広告”を想定して制作しました。

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こちらの作品は大変ありがたいことにLancersのコンペで当選をいただきました。とはいえ、他のコンペでは全く当選できていないので、まだまだ力不足。リサーチ能力が足りない、ゴールデンサークル的な思考ができていないな…と反省しています。

② Instagram、Twitterに投稿すること/フォロワーの計測
Instagramにはほとんど投稿できませんでした。研究期間を通して2投稿くらいです…す、少ない…。しかし、先日無事に500フォロワーを達成しました。ありがたい。
Twitterはあたらぼ関係の方々とたくさん繋がることができました。また、Lancers様のセミナーやその他ワークショップ等に参加した場合は積極的にグラフィックレコーディングに挑戦し、発信するよう心がけました。

Twitterでのつながりを通じて、お仕事をいただくこともありました。畳屋さんの図解を作成したり、マーケティングの図解をご依頼いただいたり…。
”図解”を作る、ということに大した価値を見出せていなかったのですが、皆さんに感謝いただくことで、これは自分の特技だったのか…!と気づくことができました。本当に感謝しています。

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また、色々なグラレコをするなかで、ファシリテーションをしながらグラレコをする能力が全然無い!と気づいたので、10月からはあたらぼの方たちにお願いして、グラレコセッション(fumieさん命名)をさせて頂いています。
自分の修行のためにやっていることですが、皆さんに喜んでいただけ、また、私自身「こんな生き方があるのか…!」「こんな考え方があるのか…!」と様々な価値観に触れるきっかけになり、毎回とっても楽しく描かせて頂いています。


↓fumieさんがnoteにレポを書いてくださいました。大大大感謝!



結論と根拠・気づき

さて、下記2点について、半年間の活動を通して得た結論や気付きについてシェアします。


①クリエイティブチャレンジ
クリエイティブチャレンジはフィードバック会のおかげで“自身のクリエイティブの言語化”はもちろん、“他人のクリエイティブの言語化”を知ることができました。
フィードバック会では講師の方から「なぜこういうクリエイティブを作成したか?」を聞かれます。
同じテーマなのに、提出されるクリエイティブは皆さん全く異なります。なぜそういうクリエイティブにしたか、をきちんと話す、そしてその考え方を新たな視点として手に入れる。そういう機会を設けていただいたのは大変ありがたかったです。
また、クリエイティブチャレンジの課題が自分よがりから次第にクライアントありきの課題に変化していったというのもありますが、初めは“うまく見せよう”という想いが強く、クリエイティブを作る人たち(Adobeの指定企画の人たち)は私にとって競争相手でした。
しかし、最終的には“前回の私が作ったクリエイティブより明確に良いものを作る”“クライアントに営業できる作品を作る”と心掛けて制作するようになり、研究員の皆さんは私にとって“新たな視点を得ることができる、一緒に学ぶ戦友”となりました。
最初の考え方のままだと、おそらく皆さんがライバルで負けてはいけない存在だったので、自分よがりの作品ばかりになっていたと思います。
そうならなかったのは、Twitterやフィードバック会での研究員同士の交流や運営の方の細やかな気遣いのお陰です。


②SNSでの発信について
フォロワーの推移は期間を通して、劇的に増えたわけではありませんがじわりじわりと増えました。
特にこの半年間はTwitterにいることが多く、発信もTwitterが中心でした。
(と言いつつも、フォロワーの増加数はインスタの方が多いのですが…)
Twitterのフォロワーが増えるきっかけは、グラレコがRTされる時や、フォロワーからメンションをされた時。何事も発信ありきだなと思わされました。
また、Twitterを通して仕事のご相談をいただくことが何回かありビックリしました。
自分では大した価値を見いだせていないことに価値を見出していただけ、何となく生きるのがラクになったように思います。(大げさではなく!)(仕事辞めてもなんか何とかなるかも、みたいな楽観視ができるように!)
この半年間で発信の大切さを身に沁みて感じたので、今後もなるだけ発信を続けていきたいです。

研究に関する考察・これから

この半年間の研究を通して、発信の大切さを実感しました。広いインターネットという空間で、私を知ってもらうために、わたしは私を主張するために発信が必要で(発信はインターネット世界で生きるための権利であり義務ですね)、発信すればするほど様々な価値観に触れることができる、ということがよく分かりました。

そして私自身に生じた変化で言いますと、とにかく自信に繋がりました。自分にはこんな強みがあったのかと。
私のことを知るには私以外の人とのコミュニケーションが大切。
現職の経験から“評価するのは第三者”というのは重々承知でしたが、ここでまた改めて実感しました。
というのも、今まではこの言葉をネガティブ(?)な意味で使っていたのです。
「自分では出来たと思っても、他人がそれを評価しなかったらできてないのと一緒」
この思いはこれからも忘れずに心の隅に置いておきます。けど、この半年間で
「自分ではそんなに価値がないと思っていたことでも、価値を見出してくれる人がいる」という経験ができました。
絵が好き、デザインが好き、だけど私は素人だから…という後ろめたさを研究員の皆さんが昇華してくれました。
今は以前より前向きな意味で、“根拠をきちんと明示できるようになりたいから、デザインの基礎を学びたいな”と思えるようになりました。

これから、ですが具体的なお話をすると下記の3つが来年の宿題です。
①今年の副業収入を超える(ざっくり15万円ほどの収入になりました)
②Instagramのフォロワー1,000人を目指す
③自分のビジネスを立ち上げる

わたしはすぐに息が切れて長続きしない性格の上、めちゃくちゃ飽きっぽい。
そんな自分をよく分かっているので、来年も適度に新しいことに首を突っ込みつつ、今できることをさらに伸ばしていきたいです。
新しい働き方LABの一期生としての活動は終わってしまうけど、今後も研究員の皆さんと仲良くできたら嬉しいです。

あと、農業関係のお仕事や地域創生のお仕事をしたいという思いはずっとあるので、チャンスを伺っていきたいです。なにかお手伝いできることがあれば、お気軽にお声がけください。
JGAPの資格を持っていたり、農薬や病害虫に詳しかったり、薬膳アドバイザーの資格を持っていたりします。実は料理するのもそこそこ好きです。分子栄養学の勉強をしたいな〜と機会を伺っています。

あと、美味しいみかんがひと目でわかります。

全体振り返り

こんなことを言っていいのか分からないのですが、クリエイティブを作るときに常に根岸さんやシモカタさんが頭で囁くようになりました。笑
プロの視点を少しだけお借りすることができるようになって、ほんの少しだけ自分に自信が持てるようになりました。
そして、自分の得意で人に喜んでもらえる、という経験ができたこと、これもこんな言い方していいのか分からないですが、承認欲求が満たされるのはこんなに充実した気持ちになるんだな…と感動しました。マズロー先生の欲求の段階、推して知るべし。


高校生のとき、お小遣いが少ないからアフィリエイトで稼ごうと思い親に相談したらブチ切れられて、約1年の間、口を利いてもらえなかったのですが(渋々謝ったけどあのときの私の考えは間違えてなかったとずっと納得できずにいた)、自分で稼ぐ力を手に入れて、あのときの思いが少しだけ浄化されました。

振り返りで突然の自分語りをしてしまいましたが…

新しい働き方LABでの半年は、本当に貴重な時間でした。
やりたいと思ったことを口にしたら色々な人が色々な反応をしてくれる、作品に様々なひとがフィードバックしてくれる、ある意味学生時代のような経験を、世代はもちろん、働き方、価値観、経験が全く異なる方と出来るという稀有なコミュニティだったと思います。

これから2期が始まり、1期の私たちは見守ったりサポートしたり、はたまた全く関わらなかったり…様々な関わり方をするのでしょう。
しかし、1期の皆で作り上げたこの雰囲気や関係性がずっと続くといいなと思いつつ、2期の益々の発展を祈ります。(お手伝いできることがあればやります!)

これからも皆さんと仲良く、そして出来ることなら一緒にお仕事を作り上げることができたらいいなと思います。本当に本当に、ありがとうございました。

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