【デイケアのお風呂場から】命の終わりが近い時のお風呂
デイケアは「通所リハビリテーション」だから、ご利用の初めは動けててお元気。
でも、長いお付き合いの末に、
食べることが大好きな方も
食べたくなくなり
おしゃべりだった方も
口数が減り
濡れたタオルは必ず巾着袋に入れてヒモを蝶結びにして!と言う方も
お風呂あがりに何も言わなくなる。
命の終わりが近くなり
多くの臓器が緩やかに不全になってゆくとき
大好きなお風呂をやめてでも
1分1秒をながらえたいか、
もしかしたらちょっぴり命が縮むかもしれないけれど、
今日お風呂に入るのか
それを決めていいのはご本人のはず。
その人の命は、その人のもの。
医療職のものでも専門職のものでもない。
死は、敗北じゃない。
体におきる最後の生理現象。
命を終えるその日まで、
その人らしく過ごせるように、
その人の言葉をちゃんと聞きたい。
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