浮世絵の中でも美人画ってなんだろなあ、、!
今日は昨日の宣言通り美人画についてよく知っていこうと思います!
昨日蔦屋書店で衝動買いした『もっと知りたい浮世絵』と、以前太田記念美術館に訪れた時に図録以外にまたいつの間にか購入していた『謎解き浮世絵叢書 月岡芳年 風俗三十二相』日野原健司 二玄社 の二冊を総動員していきたいと思います。
浮世絵とはどういうものかを自分なりに定義付けできました。
美人画って高校日本史で出てくるのは菱川師宣の『見返り美人図』ですね。
基本的なイメージとしては服装も髪の毛もきちんと整えた女性がなんらかのポーズを取っていたり、日常の一部を切り取った場面であったりする絵が美人画であると思っています。
『もっと知りたい浮世絵』から引用すると、
「今の楽しみを主に描く浮世絵だからこそ、特に美人画は流行に敏感に反応し、着物や髪型には最新のモードが取り入れられ、同時に流行を先導する役割も担った。
(中略)
一口に美人画と言ってもさまざまな立場の女性……時には若い男性も描かれる。一番に挙げらるべきは、官許の遊郭として栄えた吉原を代表格として、遊里にいる女性、すなわち遊女や芸者である。
(中略)
頭部や上半身を大きくとらえる構図の美人大首絵で人気を得て、美人図の大成者とも称される喜多川歌麿の作品で最も感嘆させられるのは、市井の女性や下級の遊女を描いた作品である。」
美人画は流行を最速で取り入れる、まさに今のファッション雑誌みたいな役割をになっていたんですね。量産可能な浮世絵だからこそナウいものを世に発信することが可能だったんですね。
意外だったのが、美人画には若い男性も描かれるということ。若い男性が歌舞伎を演じたときにガチ恋勢のおじさんファンがついてどうしようもなくなったからガチ恋勢と同じくらいの年代のおじさんが演じる野郎歌舞伎というものに変わったということを受験日本史でやった記憶が僅かに残っていたんですが、それを考慮すると若い男性の絵を買いたいと思うおじさんがいたりしたんでしょうか、、?それとも今のジャニーズみたいな立ち位置でアイドルブロマイドのような役割があったのでしょうか、、?
そして喜多川歌麿が市井の人々を浮世絵に描く先駆者だということを知りました。元々浮世絵自体が日常を描くものから始まったと思っていましたが、元から市井を描いていたわけではないのですね。喜多川歌麿が描く庶民を一つ見て見たいと思います。
『台所』
この女性たちの働きっぷりは着飾られたものではなく、市井の人々をリアルに描いています。右手前の女性は吹くためにほっぺを膨らませて頬が紅潮しているような気さえします。左奥の女性は子供をおぶって、髪の毛を引っ詰めています。生活感を感じる一枚です。
なるほど美人画、浮世絵の中でも流行に敏感でインスタ的な役割を持っていたのかな!
明日は何を知りましょ〜、、!
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