『しなやかさう』−花魁は飾りの重さと責任の重さで強くなる−『風俗三十二相』
今日というか昨日友人たちと電話していてかなりの寝不足になりました。
でもその友人たちと年越しスキー合宿する予定ができたのでよかったのです!
実は高校3年間スキー部に所属していた私ですが、それ以降スキーに行っておらずいい加減に行かないと体が覚えていてくれない気がしていました。
今年もどうだか、、。初心者に戻った気持ちでやれたらいいなあと思います。
でも高校の時はアルペンスキーでヘルメットかぶって膝怪我しながら頑張ったくらい、結構いい滑りできてたんですがねえ、、。
いかほどか楽しみでもあり怖いものでもあります。
そんな予定ができた今日も月岡芳年。
今回は『風俗三十二相』の第十「しなやかさう 天保年間 傾城之風俗」です。
これまたかなり豪華な装いをした遊女であること。
かなり高位の女性なのでしょうか。禿とかではなさそう。何ならそれしかちゃんと知らん笑。
絵の遊女は花魁という格の女性。
絵の彼女は遊郭の外の通りを練り歩いて花魁道中をしているところであるらしい。
人気の遊女である花魁は、ただの一見や貢ぎもない人には同席が叶わないほどの高嶺の花であり羨望の対象でした。
本図の花魁は頭に装飾がいつも以上に施されていてこれまた肩凝るんだろうなあと感じてならないですが、遊女に特徴的な飾りであったようです。
髪の毛の髷が蝶のように二つに分かれてリボンみたいになっていますが、これは横兵庫という髪型。
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/culture/nihongami/6.html
確かにこの髪型は蝶のようだとインパクトを与えることができるので、相当高位でないとイキっていると思われるし、高位であったとしても相当目立つものだと思います。
そしてそれに後光のように笄と簪をさしいますが、それも派手に派手にという意識が高くて行き着いた髪型であるそう。
やはり普通の市井に生きている女性たちの髪型とも装いとも全く違う派手な装いは職業柄という致し方ないものなのでしょう。
それも今のモデルのようにファッションやメイクの参考になる対象だったので人々の注目を集める必要があったのです。
市民の女性たちのおしゃれのお手本となっている存在です。個性を出すには派手さが大事だったのです。
遊郭の中でも女性の格が存在していました。
呼び出し、昼三、付廻し、座敷持ち、部屋持ち、切見世女郎といった順で左から順位が下がっていきます。
呼び出しが一番のランクであったのですが、花魁道中を許された遊女であったもののできたのはその中でもほんの一握りであったようです。
花魁はただ人気でのしあがった強かな女性であるというのではなく、自分の権威を演出するための豪華さを装うための費用や自分の侍従を養うために費用を養ったりという経済力も必要だったようで、男気も備えるべき立場だったようです。
こんなにも私の知りたい情報とそれ以上のことを掲載している和楽大好きなんですよね、。
花魁になる前の階級もあって、遊女全体として
格子、太夫、局などがあったようです。
そこで花魁になってから呼び出し、昼三、付廻しといった格が出てくるのです。
業界で研究されているよりもはるかに知識量が少ない私ですが、やはり遊郭についても全然追いつかない。
意外と詩人や絵師、文学の世界人も遊郭に浸っていたともいいますので本を読むしか知識を得る方法はないようですね。
もっと勉強しないと、、と強く思った日でした、、。
今日はここまで!
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