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『かるた』−着物の色味が上品でねえ−『明治風俗十二ヶ月』
今日も今日とて学生としてちょっとアレな一日を過ごしました。
朝というか昼前に起きてブランチという名の雑なご飯を食べて、犬の散歩にいきました。そこからは課題を済ましたり寝っ転がったり、もう記憶がありません。。
あれ、今日ドクターXです。観たい。
早く終わらせる。と言いつつ見ながらやっている。
今日は鏑木清方の、、何にをしよう。。笑
ずっとちゃんと見たかった「明治風俗十二ヶ月」を見たいかな!
「明治風俗十二ヶ月」とは江戸時代の浮世絵師である勝川春章の「婦女風俗十二ヶ月図」という作品から着想を得て、明治30年から33年までの風俗を軸に十二副にまとめたものです。
これは勝川春章の「婦女風俗十二ヶ月図」がMOA美術館に所蔵されているようなのでその解説を乗せておきました。
関東大震災で清方の知っている明治の面影がなくなってしまったために、清方の知っている明治の街の風景を思い起こして描いたようです。
一月から十二月まで作品が並んでいる作品、今日は一月から見ていきたいと思います。今回も著作権がアレな気がするので作品は載せません、、。
一月は「かるた」という作品。
カルタをしまう座った女性と羽合板を持ちながら手持ち無沙汰にしている少女。女性の丁寧な所作まで想像できるほど脚も揃えて手先も綺麗。背筋も伸びている。奥の少女はちょっと拗ねた顔をしてのけぞっています。前髪が揃っていて可愛らしいですね。少女の着物に描かれる金太郎みたいなキャラクターが可愛い笑。
この絵にある清方の解説は
「邸町の松の内 歌留多の客を待つ人は 紋綸子の被布着て 髪を夜会結ひにとりあけてゐる 羽子を突く妹娘は児輪に振袖 手にせる羽子板は福助(今の歌えもん)の八重垣姫の押絵てある 清方記」
とあります。
部屋の隅に年賀状が積まれているそうで、女性はカルタの準備をしているそう。
この二人は姉妹で、年の功というのか熟度の違いを感じますね。
少女の髪型が解説にある”児輪”という結び方で、頭の上で輪を二つ作る結び方であるようです。
また少女の持っている羽子板に描かれる女性は八重垣姫という「本朝廿四孝」のヒロインで、明治14年に襲名した四代目中村福助の当たり役であったようです。
このようなおしゃれ、飾りメインの羽子板を買ってもらえるのはちゃんとしたお家出身なのがよくわかります。
姉の着物の一番上が青い被布が良家の子女が寒いときに切る物であるようです。
これに白い模様が施されていますが非常に繊細。迷路みたいな直角の模様もあれば花びらみたいに葉のようなものが全方位に広がるマークがいくつも施されていたり、布のたるみに沿って柄もきちんと描いているのがわかります。
私が一番美しいと感じるのが女性の胸元に一番肌に近い布として描かれている布です。
白というかクリーム色から水色までのグラデーションがとても自然であるのに自然界にはなさそうなほど美しいですね。そこに草やすみれの花のようなものが映り込んでいるのがとても似合う。
今日はまさかの一ヶ月分しか勉強できませんでしたが、明日は二ヶ月分くらい進められたらいいな!
今日はここまで!
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