GENRE-SHUFFLE 4 制作後記

ohonです。

最近文章によるアウトプットが苦手だなと思うことが増えているので、リハビリがてらGENRE-SHUFFLE 4というBMSイベントに参加したことについて書いてみようと思います。

↓こんな作品を作りました。


参加のきっかけ

自分自身(空白期間がそれなりにあるものの)BMSをプレイし始めたの自体はかなり昔からで、GENRE-SHUFFLEというイベントもプレイヤーとして登録されたBMSをよくプレイしていました。
提案されたジャンルがランダムに参加者に割り振られ、当たり外れや阿鼻叫喚が生まれたり、その結果普段作るジャンルと一味違う楽曲が生まれるといったことは、当時からGENRE-SHUFFLEというイベントの魅力だったと記憶しています。

で、そんな昔から知ってるイベントが自分がBMSを作り始めてから復活するということで、これはもう参加するしかない!と思い切って参加を表明するに至りました。

ジャンル抽選

そして始まったジャンル抽選。
正直当たったらヤバそうなジャンルがちらほら見えてとても怖かったのですが、当たったジャンルは・・・

・・・

・・・


Suomisaundi

・・・

・・・


あれ?????????


意外と行けそうなジャンルが当たったな、というのが第一印象でした。

一応ジャンルについて簡単に説明しておくとSuomisaundiはPsytranceの一種で、フィンランドから発祥したスタイルだそうです。
ウネウネしたシンセ、フリーダムな展開や音色など、普通のPsytranceと比べてもかなり癖や個性が強い印象で、BMS界隈ではShaman Cure-All氏のTuk Tuk Boshiが特に有名だと思います。

他にも同氏のTeng-Ya Wang-Yaなんかもかなりの個性と完成度を誇っている作品で、当時かなり衝撃を受けたことを覚えています。何だったら登録イベントの評価ページを見たらインプレまでしてた。

Psytrance自体は制作経験があり作れる自信もあったので、あとはいかにSuomisaundiらしい個性を出せるか、その一点が大事だと考えていました。
と同時に、自分の中のSuomisaundiが上記のような個性的な作品だったので、このレベルのを出さないとドンピシャにならないのではないか?というプレッシャーもありました。

実際の制作

ジャンルのイメージについて

実際にどういう方向性にするのかはすぐには決まらず、検索して出てきたSuomisaundiを聞きつつ、少しずつ自分の中でイメージを膨らませていくことにしました。

色んなSuomisaundiを聞く中で自分の中で共通して感じた特徴は以下のようなものでした。

  • 音作りはジャンルの説明通りウネってるのが多め

  • シンセ以外でも色々鳴る

  • ベースはリズムを崩したり上下したりする事が多く、それだけで1フレーズを構成してたりすることもある

  • たまにスラップベースが入ってきたりする

  • テンポが早め(150BPMをゆうに超えてたり)なものもある

  • 拍子が変わることもあり、展開はかなりフリーダムにしていい

  • 聞いた印象的には怪しさを感じつつもどこかコミカルさがあり、そこがまた癖になる感じ

  • 多少民族的な要素を感じることもあるが、かといってGoa Tranceともまた違う

いくつかは今回作った作品に取り入れられたものもありますね。

で、他の制作等がある中で並行してイメージを構築しつつ、気づいたら3月
GENRE-SHUFFLE 4の登録期間は3/29の00:00~3/31の23:59
あれ?やばいな?????

ということで、今まで評価型のイベントに出る時はそれなりに余裕を持って制作をしてきていたのですが、今回はそこそこ急ピッチで作品を作品を仕上げることを余儀なくされてしまいました。なんてこった。

曲中盤(Soundcloudの音源で0:48~)

最初にイメージが固まっていたのはこの部分で、ここだけちょっとだけベースのリズムを崩してみたり(16分と思わせてスウィングしてます、A譜面が顕著)、後ろでわかりやすくメジャーコードを鳴らしてみたりと、だいぶイメージ通りに作ってハマった感があったので、このパートは作ってて楽しかったです。

一番この曲を特徴的たらしめてるのもこの部分かなと自分では思っています。

後半

逆に苦戦したのはそれ以外の部分で、後半~ラストは脳内では頻繁に変拍子になる展開を考えてたりしたのですが全然まとまらずボツ、結果として普通のサイケっぽくなってしまいました。

素直に格好良い作りではあるし、ゲーム的にも難易度を調整しやすいというポジティブな要素はあるのですが、ここはちょっと反省点でした。

序盤

序盤も序盤で、イントロはそもそも何も考えてなくて良い感じのフレーズが出来るのを待つ運ゲー状態でした。
先述した0:48~からのパートと繋げるのもかなり力技だったのですが、展開が唐突という指摘は見た限りではなかったので、どうにか上手くいってくれたみたいです。

あとは思いつきでグロッケンやよくわからない笛っぽい楽器を鳴らしてみたのですが、結果的には怪しい雰囲気を持たせつつ少し陽気さが感じられるような形になってくれたと思います。
多少民族みが出ることで、どことなくジャンルのそれっぽい雰囲気も出るかな~という狙いもありました。

譜面について

意識していないと素直な譜面を作ってしまいがちなのですが、時間があまりないこともあり今回もそんな感じで制作しました。
個性が大事なジャンルだと思ってるので譜面も個性的に・・・と思いはしたもののそこまで攻めた感じに出来ず、ちょっと悔いです。

せめてもの抵抗(?)としてA譜面だけはちょっとだけいやらしい感じにしました。
中盤のベースを叩かせるところが個人的にお気に入りです。

評価

Psytranceとしてそれなりにまとまった形にはできたつもりではあるものの、Suomisaundiとしてはどうか…?という不安はありました。
ただ実際の評価としてはとても良い評価をもらえていて、Suomisaundiと言っていただける事もドンピシャ付けてもらえる事も多くかなりほっとしました。

メロディなんかも実は結構苦戦していたのですが違和感があったというような評価は少なく、むしろ褒められ要素が多かったので嬉しかったですね。

譜面の評価も概ね良いものだったと思います。
曲の段階で24分を混ぜたフレーズを散りばめていて、それをもとに譜面に落とし込んだ箇所が多いので、曲に対して素直な譜面ではありつつもちゃんとゲーム性が確保できたのかなと思っています。

作ってみた感想

Psytranceの一種ということで元々作ったことのあるジャンルに近くはあるのですが、今回のジャンルの提案がなければこういう曲調にはならなかったので、そういう意味で良い経験が出来たなと思います。

もっと頑張りたかったこととしては、個人的にとがった曲を作るのが苦手で、GENRE-SHUFFLEこそそれを打破するのに丁度よいイベントなのではと思っていたのに、結局守り寄りになってしまった所です。
もうちょっと暴れた曲にできたら良かったのですがそれも含めて実力なので、これに関してはもうしょうがないですね。精進します。

何はともあれ、プレイ専時代に作品をプレイするだけだったイベントに作者として出られたことがとても嬉しかったです。
主催や関係者を始め、プレイ、インプレしてくださった方々、ありがとうございました。

今後の予定

BMS制作としては偽名戦に参加表明をしているので、ここに向けて制作を進めていこうと思っています。

…と言いつつも現時点ではまだ何にも作ってないんですけどね!!!ただ作品の方向性は決まってるのでなんとかなると思いたい…

あとはそれとは別で、近い内にBMS関係で何かしらが出るかもしれません。お楽しみに。

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