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事実は一つ、真実はいっぱい・・・「Nのために」(湊かなえ著)

こんにちは、婚活アドバイザーの大西明美です。
Audible読書がマイブームになり、今回もフォロワーさんおすすめの本を読みました。

一言で言うと、
ある夫婦の殺人事件が起こり、ひとりの青年が逮捕される話です。

なんと犯人も冒頭からわかっているのです。このパターン、古畑任三郎とか刑事コロンボみたいな刑事ドラマならわかるんですが、そうじゃないんです。刑事なんてほぼ出てこない・・・。

最初からぶっ飛びすぎよ〜w

しかし、この話の魅力はあらすじではないのです。
そこまでにいたった登場人物ひとりひとりの背景と情念です。

さっき私はこう言いました。

一言で言うと、
ある夫婦の殺人事件が起こり、ひとりの青年が逮捕される話です。


この小説を読むと一言で言う怖さを実感せざるを得ません。
わかりやすく話すこと、端的に話すことはすごく大切な事です。私も正直得意な方だとは思います。

でも、話す際に、わかりやすくするまでに色々なものをそぎ落としている、ということを忘れてはいけないんだなと思わされました。

例えば、

少し胸を痛めたツイートがありました。
「離婚して子どもと別居をした親は子どもを捨てた人です」

といった内容の言葉でした。

私は、この仕事もまもなく15年目を迎えます。子どもとの別居を余儀なくされた人の面談も山のように行ってきました。
「あ、捨てたな」と思う人も少しはいました。

でも、「奪われた」人も一方でたくさんいました。

離婚して子どもと別居をしている人について、「捨てた」と勝手に編集してはいけない。
子どもを奪われた人にとってそれは真実ではなくなるので。

編集が何か大事なものをそぎ落とすリスクの意識を忘れちゃいけないなと色々思わされます。

小説はただ物語を読むだけではなく、自分が気がつかないことにも気づかせてもらえるので、すごく刺激的です。

次は、三体を読む予定ですが、長すぎるので、途中寄り道しながら色々な本を読もうと思います〜^^


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