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お墓参りと黒アゲハ蝶

お墓の前で、女二人腕を組みながら話し込む。
きっと、父と母は、なんであんた達が揃ってここにいるの?
と思った事だろうと思うよ

私の知る限り、確か母方の従兄弟は15人(父方は把握してない)
従兄弟の道子ちゃんは6歳年上のお姉さんで、すごい美人で親戚の中の自慢の女子。おばさんたちは、口揃えて自慢していた
子供の頃の6歳差は大きく、憧れのお姉ちゃんで遠い存在。話したり遊んだりの記憶はあまりなかった

15人の従兄弟というのは、多いのか?そんなのものなのか
もしかしたら会ったことのない従兄弟も少しいるやもしれぬ
おじいちゃま自由奔放の人だったようだから
叔母が「うちはね〜橋田壽賀子どこじゃなく、面白いお話がかけるよ』なんて笑いながら話していた

道子ちゃんと最後に会ったのは、私の母の葬儀で15年前
つい先日、「郁ちゃん?道子です」って突然電話がかかってきた
「郁ちゃんに会いたいな って思って」

道子ちゃん茨城の人だから、母の牛久のお墓参りをかねて会う約束をした
久しぶりに会って、まずハグした
いつ、そんなに仲良くなったんだ?私たち(笑

子供の頃の思い出から、今までのお互いの過ごしてきた歴史は語りきれない長さ
お互いそれなりの人生を送ってきた証だろう
お墓の前でとうとうと話した。今までの苦労話 仕事の話 これからのビジョンの話 
なんで、道子ちゃんとこういう話をすることになったのかよくわからないのだけど・・そういう流れになっていたようだ
そんな話をしていると
赤い模様をつけた、黒アゲハ蝶がふわ〜〜っとやってきた
供えた花の周りを一回りし、ふわ〜と消えていった
初めて見た蝶 赤の模様がくっきりと浮かび上がる黒アゲハ
お母さん あからさまに出てこないでよっ てくらいのわかりやすさかと
疑う余地もなく 母だった。嬉しかったのね

15年も会ってなくて、子供の頃もそんな遊んだわけでもないのに
なぜ、こんなに気持ちが近くにいれるのだろう?
従兄弟たち、大体は皆そんな感じではある。もういいおっさんおばさんだけど、あえば、ちゃん、くん呼び

血のつながりってことなんだろうか
小さな頃に一緒に過ごした時間の思い出なのだろうか

小学校の友達とは違う
近所で遊んだ幼馴染は少し近い

そうか、母に呼ばれたのか。
いや、道子ちゃんとはずっとずっと昔に会ってた気がする 何百年前?
まあいい やっと再会できた感を味わおう

スピリチャルの世界は信じているが
見えないものに振り回されるのは嫌いだ
けど、最近は「お知らせ」として受け取るようになった。

明日は、母の立ち日だったっけ


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