熱の正体

刀使の実力ってなんでしょう。

突然何を言っているんだこいつはと思われるかしれませんが、
彼女たちの強さはどこから来てるんだろうなってちょっと思いませんか?
真希さん曰く「御刀との相性は年少時のほうが高いとも聞く」らしいですし、迅移やらの能力は刀使としての適性が高い人間のほうが強いはずなんですよね。
(刀使としての適性の話は合同に掲載予定だから買ってくれよな)
でも例えば迅移は通常の2.5倍の速さで動ける(意訳)わけだけれど、これって元が速ければ速いほど有利なわけじゃないですか。
とすれば特殊な力だけでなく実際の身体能力も高いに越したことはないわけですよ。
だからこそ刀使は反復した基礎鍛錬を行っているはずで、ランニングとかも行っているはずですよね。
はてランニング…どこかで見かけましたね。
そう、11月23日の刀使ノ巫女ワンドロのお題は「ランニング」です。
そこで今回は「ランニング」を中心としたトレーニング、ひいては単純な僕の妄想の話をしていこうと思います。
皆ついてこい。振り落とされるなよ。


さて、どのスポーツにおいても下半身は重要になります。
無論剣術も例外ではなく、足さばきという言葉があるようにその使い方で実力に大きな影響を与えることは言うまでもないでしょう。
そこは公式としても主張したいポイントのようで、例えば作中最強と名高い衛藤可奈美に関して、キャラクターデザインを担当した八尋裕子さんは「鍛錬をしっかりしていて体が出来上がっているイメージ」をもって下半身を強調して描いたと述べています。
また、十条姫和のような速い突きを信条とする戦法を取るためには地面を掴みしっかりと蹴り飛ばせるような下半身の強さが求められるのではないでしょうか。

そのためには当然鍛錬が必要で、彼女たちは強くなるために日々鍛錬を重ねているものと思料されます。
鍛錬と一口にっても、大きくランニング等の身体の強化と立ち合いのような技術の強化に分けられます。
では刀使は日々の鍛錬ってどのように行うのでしょうか。
今でこそ刀使として専用の指導を受けている彼女たちですが、中学生で伍箇伝に通い始めるまでは通常の道場で剣術を学んでいたはずで、技術の鍛錬に関してはその習慣を引き継ぐのではないでしょうか。
そうすると基本スタイルとしては、「道場で胴着を来て行う」ことになりますね。
(実戦が野外になるためか御前試合の予選や波瀾編での可奈美と姫和の立ち合いでは制服で行っていますが、さすがに御刀を使わないときも制服で鍛錬をする理由は特にありませんからね…。制服に汗とかついちゃうしそれはそれで興奮しますけどね。)

ここで重要なのは、道場は原則土禁ということです。
全オタクは何かしらの形で剣道に触れたことがあると思いますが、剣道ってとにかく足を擦るんですよね。
早い話、強い人の足の裏はめっちゃ汚いんですよ(語弊あり)。
僕が常々「とじともは早く靴の着脱を可にして足の裏を見せろ」との賜わっているのはそういう理由からなんですけどもそれは余談。

さて、鍛錬してボロボロになるのは足だけではありません。
当然剣を振り込めば振り込むほど手のひらも汚れていくんですよね。
手のひらは直接御刀に触れる部位です。
御刀が意志の象徴であるのなら、それを扱う手のひらには相応の気持ちが乗っていなくてはならないわけです。
月色花火で薫の言う「風を切るその強さ」も、Sword & Wingで可奈美の言う「何度も振りかざす願い」も全部、彼女たちが何千何万と振ってきた剣の証左で、そんな彼女たちの手がどうなっているのかなんて言うまでもありませんね。

ここで今回のタイトルを見てみましょう。
「熱の正体」
ここでいう熱は糸見沙耶香が衛藤可奈美からもらった熱です。
アニメ第3話「無想の剣」にて沙耶香は可奈美からもらい、それを内里歩に繋ぐなど作中において大きな役割を果たしたこの熱ですが、これはどのようにして伝わったのでしょうか。
剣術で対話する可奈美ですから勿論剣で…と言いたいところですが、それは半分当たりで半分外れです。
だって可奈美は剣術によって対話できますけど、この時点の沙耶香にはそれはできませんからね。
勿論分からないなりに何かを感じることはあったでしょう。
もしかしてこの人には何か言いたいことがあるんだろうかって。
でもやっぱり普通の人間には分からないですよ。
触れ合っているのは御刀と御刀、あくまでものとものですから。
例え可奈美がそれに自分の気持ちを籠めたところで、受け取る側が読み取れなければ何の意味もないんですよね。

でも沙耶香には可奈美の熱が伝わったんです。
何故でしょうか。
僕はその理由が可奈美と沙耶香の「握手」にあると考えています。
前述のとおり鍛錬を積んだ可奈美の手はボロボロです。
強引に手を握られた沙耶香にもそれは分かったでしょう。
手のひらがボロボロになっているその理由、そして奥に感じる確かな体温。
これがあったからこそ沙耶香は可奈美の熱に応えることができた。
誰かが投げたボールをうまく投げ返せない冷たい指に、熱が宿ったんです。
あれは剣術でコミュニケーションが取れる天才の話ではなく、衛藤可奈美という少女が積み重ねた願いに糸見沙耶香が触れ感化された。
そういう話だと思っています。


さて、時間は私たちの味方ではないので今回の話を総合すると、「手のひらと足の裏がボロボロな少女が性癖」ということになります。
おいおい「重ねた手と手はまるで壊れたパズルの最初のピース」こと、かなとひよの話はしないのかい?と思われるかもしれませんが、そちらは合同に寄稿するか後で別途書くことにします。許せサスケ。
あととじらじのはじめで本渡さんが「はい握手ー」って言う度にちょっと胸がいっぱいになるの何とかしてほしい。頼む。

今回はそんなところです。
皆も俺のめっちゃ綺麗な手のひらから何かを読み取ってくれよな!

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