刀使ノ巫女をだらだら語るだけ

おーっす!みらいのとじみこおじさん!
タイトルを見てなんのこっちゃいと思った方はどうもすいません。
今回は楽曲とか特に関係なく、自分が疑問に思ったことを詰めていったらこうなりましたーって感じの長文になるので、
まあなんとなくで読んでくれると嬉しいです。

突然ですが皆さん、進学先ってどうやって決めました?
高校とか大学じゃないですよ。中学校です。
僕は夜見おねーさんと同郷の糞田舎出身なので、まあ当たり前のように徒歩10分くらいの中学校に通っていたわけですよ。(中学受験って何?)
なので夜見おねーさんがどれだけの覚悟で単身神奈川に乗り込んでいったんだろうなってことを考えると精神が不安定になってしまうのだけれど、
でもよく考えたら夜見が鎌府に進学したのって刀使を目指す上では当然の選択なんですよね。
刀使の育成には伍箇伝と呼ばれる鎌府、美濃関、平城学館、綾小路、長船のどれかに通わないといけないわけじゃないですか。
で、それぞれの学校には特色があって、中には青砥館のねーちゃんみたいにこれを学びたいんだっていう強い気持ちをもって志す人もいるわけですよ。
でもそういう人って少数派だと思いません?
12歳でそこまでやりたいことがある人なんて相当珍しいですし(編入制度もあるので12歳とは限らないけれど…)、大体の人はまあ親の都合で決めると思うんですよ。
親からすれば怪我する可能性が高い刀使を育成する学校に娘を送り出すわけですから当然心配でしょう。
なるべく自分の近くに置きたいんじゃないでしょうか。
そうするとやはり一番近い学校にするっていうのが基本になると思うんですよ。(恐ろしいことに秋田県から一番近い伍箇伝は鎌府。ちなみに管轄は美濃関。)
そしてそれを念頭においてメインキャラクターの出身地を見ると、
姫和=奈良、舞衣=岐阜、沙耶香=神奈川、薫=岡山とまんま一致するんですね。(エレンはLAだけどあいつは置いておこう。)
ただ一人、可奈美だけが神奈川県出身なのに美濃関なんですよ。
これはなんでじゃ?っていうのが今回の論点になります。

普通に考えたら可奈美は鎌府に行くはずなんですよ。
母の美奈都が鎌府出身であることを考えたら、おそらく美奈都の実家が神奈川県で、刀使の力を失った美奈都が実家で休んでいるときに産まれた子供が可奈美でしょう。
であればそのまま鎌府に進むと思いませんか?
生活の地盤がその土地に根付いているわけですから。
ただちょっとだけ気になることがあって、
可奈美ってどうやら関東に詳しくないみたいなんですよね。
1話のときが折神家を見るのも紫本人を見るのも初めて、2話ではスカイツリーを見て驚いたり人の多い所を原宿しか知らなかったり。
僕はこっちの生まれじゃないので詳しいことは分からないんですけど、仮に12歳まで神奈川で過ごして中学入学と同時に美濃関の寮に入ったとして、ここまで知らないことってあり得るんでしょうか。
そして一番引っかかるのが、ドラマCD第2巻12.5話「チョコミントひより」にてチョコミントをバカにされた姫和が可奈美と舞衣に「甘い味噌で育ったから味覚がおかしい」というシーンがあるんですけど、
それに対して可奈美は
「私たちの地元ごとDisられてる!?」
って返すんですよね。
1年ちょっと前に岐阜に来た人間がこんなこと言うわけないんですよ。
もし可奈美が成人していて、多感な中高生の時期に過ごした岐阜を地元と呼んでいるのであれば分かるんです。
でも12年間神奈川で暮らした13歳が岐阜を地元っていいますか?
言いませんよね?

そこで思ったのが、「衛藤家は途中で岐阜に引っ越してるんじゃねーの?」ってことです。
そうするといつ、なんのためにという点がひっかかりますよね。
普通県をまたぐような引っ越しって大きな理由が必要じゃないですか?
ましてや美奈都が生まれ育った(と思われる)地元を離れてですよ?
聡明なおじさんたちはお気づきでしょう。
衛藤家には大きなターニングポイントがあることを。
そう、美奈都の死です。
美奈都の死については謎が多く、どういった最期を迎えたのかは分かりませんが、篝のように病床に臥せっていたという話はないので急死に近いような形だったのではないかと思います。
それでもやはり自分の体ですから、なんとなく気づいていたことでしょう。
そうなると考えるのは残される家族のことです。
まだ小学校にあがったばかりの可奈美を残して逝くのはさぞ心苦しかったでしょう。
愛情が必要な時期に母という存在がいなくなってしまうことを美奈都は恐れました。
勿論可奈美には父と兄がいますが、家族と母はやはり違うのです。
そこで美奈都は、岐阜に引っ越すことにしました。
剣術が大好きで、将来刀使を志すであろう娘が美濃関に入学するように仕向けました。
何故でしょうか。
それは、羽島絵麻がいるからです。
羽島絵麻は鎌府時代の美奈都の同級生で、その関係は篝をして「親友」と言わしめたほどの仲です。
20年前の大災厄のときも、美奈都は絵麻に「私の代わりお願い。」と託すほどに彼女を信頼し、彼女も美奈都は止めても聞かないことを知っていて紫と篝のあとを追わせました。
13話では舞衣と可奈美の関係に自分と美奈都の関係を重ねるなど、特別な関係であったことが窺えます。
そんな彼女になら、娘を任せられる。
そう考えたのではないでしょうか。

確実な事実としてひとつ、千鳥は今美濃関の管理下なんですよね。
ちょっとおかしいと思いませんか?
刀使としての力を失った美奈都が千鳥を返還するのは当然として、
その管理は誰が行うんでしょうか。
普通であれば折神紫が直接行うでしょう。
なんて言ったって自身を倒しかけた二振りのうちのひとつなんですから。
もし折神紫が行わなかったとしても、次に挙げられるのは相楽結月ですよ。
美奈都の先輩で、紫の右腕。
実力も申し分なく管理するなら最適の存在です。
でも実際に管理してたのは美濃関、羽島絵麻なんですよ。
これはきっと、美奈都が絵麻に託したんでしょう。
御刀は使い手の意志の象徴です。
そんなものをおいそれと他人に渡すわけにはいかないんですよ。
そこで美奈都が選んだのが絵麻だった。
これだけでもう娘を預けるのに足るだけの理由になります。

美奈都が亡くなったのは7年前、可奈美が6歳のときです。
亡くなる直前に自身の死期を悟った美奈都は羽島絵麻のいる岐阜に引っ越します。
このタイミングであれば可奈美にとって岐阜は地元であり、神奈川は物心つく前に住んでいただけなのでよく知らないということにも説明がつくでしょう。

つまり最初の問い「何故可奈美は美濃関を選んだのか」については簡単で、「近いから」になるわけです。
その裏からは母親の大きな愛情が伝わってきますね。

では十条くんはどうでしょうか。
姫和は奈良出身で平城学館ですから、「近いから」という理由も当てはまるかもしれません。
でも姫和は編入生なんですよね。
わざわざ平城学館を選んだんです。
これはなぜかというと、それしかなかったからなんですけども…。
先ほど千鳥が美濃関預であるという話をしましたけども、小烏丸がどこ預になっていたか覚えていますか?
平城学館ですね。
ただ、小烏丸は長い間適合者なしとされていました。
おそらく平城学館は名目上所有しているだけで、実際は篝本人が持っていたのでしょう。
姫和は小烏丸を母から受け継いだといっていたように、篝が持っていた小烏丸に対し高い適性を示した姫和をみて、五條学長がそのまま持たせるように指示したのではないでしょうか。

そして篝の死後復讐を誓った姫和ですが、折神紫を倒すためには越えなければならない壁がいくつもありました。
そのうちの一つが「直接会う」ということです。
勿論折神紫も人間(としての生活は最低限アピールしていたのでは…?)ですから、偶然出会うこともあり得るでしょう。
でもそれに期待して常に警戒状態でいるのって無理じゃないですか。
もっと、確実に会えるタイミングに全力で備えたほうがいい。
そこで選んだのが御前試合ですよ。
御前試合の決勝戦であれば折神紫が見に来るので確実に狙えるわけです。
ただの観客として紛れ込む手もありますが、あの場で御刀を抜いて不自然ではないのは立ち合いをする本人だけです。
だから姫和は御前試合に出て勝ち進む必要があった。
単に出場するだけなら弱そうな学校に編入したほうがいいんですよ。
平城学館は2連覇の獅童真希が抜けたとはいえ層が厚いと評判ですから、避けられるなら避けたほうが良かった。
それができなかったのは単に小烏丸が平城学館預だったからです。
人前に御刀を晒す以上、平城学館でないといけなかった。

それはさておき、篝の実家ってどこなんでしょうか。
篝も鎌府所属ではありましたが、こちらも任務のために中3のときに編入しただけであり、もともと何処にいたかは分かりません。
ここからは(ここまでも)僕の想像ですけど、奈良だと思うんですよ。
刀使をまとめる折神家の所在地は鎌倉ですが、刀剣類管理局が一枚岩だとは思えません。
当然よからぬことを考える輩もいるわけですよ。
そういう輩がどこにいるのかといえば、監視の目が届かないような遠い場所です。
そして歴史を紐解くまでもなく、そういったところには別途監視の目が置かれるわけです。(鎮西探題とか六波羅探題的な・・・。)
そしてその役割を担ったのが裏の折神家である柊家なのでしょう。
東を管轄する折神家に対し、西を監視する役目を背負っていたのではないでしょうか。
ただね、篝って苗字が柊から十条に変わっているんですよ。
女性しかなれない刀使という世界において家名が残っているということは、
子孫を残しても苗字を変えないできているはずですから、普通は結婚しても柊のままだと思うんです。
でも十条になってるんですよ。この意味が分かりますか?
家を追い出されて、それでも地元で生活していく篝…。(ここまで妄想)
あの屋敷が柊に与えられたものなのか自分で選んだものなのかは分かりませんが、その苦労が偲ばれます。

さて、篝が仮に関西生まれだとして、めっちゃきれいな標準語しゃべるよねーっていう問題はありますよ、それはね。
夜見おねーさんという存在のおかげで方言がない世界というわけではないことは分かっていますからね。
まして東北弁とかは恥ずかしがって隠す人が多いですけど、関西弁とかもはやアイデンティティじゃないですか。
あいつら一切隠す気ないじゃないですか。
だったら篝もゴリゴリの関西弁なんじゃないの?って話はわかりますよ。
わかります。
でも篝はおしゃれなんですよ。
服装や髪型だけでなく、言葉も着飾って当然だと思いませんか?
(逆に夜見おねーさんはあの年であんだけ方言しゃべれるのがやばいですよ。若い世代は基本テレビとかネットの普及で標準語に触れる機会が多いですから、話してることは何となくわかっても自分で話せる人なんてもう絶滅危惧種です。祖父母とかの世代だとゴリゴリの方言なので、おそらく家庭環境的に父母よりも祖父母と話す機会が多かったんでしょうね…。オンオオ。)
そして奈良出身の姫和が標準語なのは母の影響でしょうね。
姫和本人もおしゃれなので綺麗な言葉遣いを心掛けているのもあるでしょうけど、姫和が物心つくころにはもう割と母は弱っていて、学校が終わった後は友達と遊んだりせずまっすぐ帰って母とお話していたのでしょう。
その結果母語、母の言葉だけが残った。
呪いとして残った。
きっとそういうことですよ。

話がとっ散らかりすぎてもはや本題を忘れましたけど、
こんなん僕が書きたくて書いてるだけなのでここで終わります。
オチ?ねえよ。

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