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12_世の中、笑顔がすべてを丸く収める

駐車場はこのあたりでは珍しく時間制限無しで無料(しっかし都会って恐ろしいところだな)コンセント&Wi-fi完備のトリのマーク系列のファミレスで遅めのランチを取る。トリ繋がりかどうかは甚だ疑問だろうが(絶対違う)トリビュート盤(ふざけたわけではない)のジャケットの再校をするには最高(どうだ!ウザイだろう)の環境である。

二人掛けの小さなBOXに陣取る。隣のBOXには母親と見たとこ3歳くらいの女の子のおふたり。「アー」「キャー」と声を上げて、母になにかをアピールする彼女。いいじゃないか。子供は元気が仕事。メニューを投げちゃうので、そのたびお母さんが拾いにいかねばならない。頑張るお母さん。育児も大変である。

お母さんの食べ終わったドリアのお皿に子供の手が当たり、床に落ちてお皿が割れた。怒るお母さん。なんだかわけがわからず泣く子供。女性の店員さんがほうきと塵取りをもってパタパタ飛んできた。(さすがトリのマークの…おやめさない)まずは、笑顔で泣く子供に手を振り、「泣かないでいいのよ~」と、あやす店員さん。それを見て泣き止む子供。平謝りのお母さん。「いいんですよ。お気になさらないでくださいねぇ」ぱっと塵取りに割れたお皿を仕舞い込み、ほうきにまたがり宙に浮きながら、(もう俺は、昼間から夢を見ているのかもしれない)キッチンの奥へと消えた。

店員さんの笑顔がすべてを丸く収めたのである。

オーダーをして待っている間のこんな光景。で、今、僕のテーブルに「本日のわたくしのランチは…」のチキンソテーが届いた。この期に及んで、自分のオーダーのセンスのなさを痛感したが、もちろん頂くことにする。この鳥、店員さんじゃあるまいに。あ、ほうきにまたがったんだから鳥じゃなくて魔女かも。あ、魔女といえばパラソルチョコレートだわな。実は、あのチョコ…やめとくか、今日は。

これ以上書くと、出入り禁止になりそうなんで、仕事に戻ります。(一一")




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