情報のコモディティ化

今の時代、流行の移るスピードが大変に早い。

よく言われるのが、商品のライフスパンが極端に短くなっているということ。
新しいビジネスモデルがすぐにコモディティ化してしまうということ。

パッと思い浮かぶのが、いきなりステーキという業態。出現当初は超大人気レストランとなったが、一挙に類似の対抗店が多数現れ、いまや苦戦中という。
あるいはスマホ(アプリ)。
これも多くの人々が持つようになって、まだ数年しか経っていないが、「どれもこれも似たような感じ」になってしまっている。
これこそがコモディティ化した状態である。

その流れが、いまや「情報」という形のない商品にまで及ぼうとしている。いや、もうなっているだろう。
最近youtuberという職業が、新しいワークスタイルとして認識されてきた。

youtuberにもいくつか類型があり、数百万人のフォロワーを持つ有名な日本人youtuberたちは、大体が芸人型だろう。
彼らはyoutube黎明期から活動していて、いわば先行逃げ切り王者の典型である。

後発型として有名になってきたのが、誰にも知られていない情報を発信するyoutuberたち。
情報のジャンルは果てしない。
どんなに細かなものでも、どこかに需要がある。

しかし、その情報屋でさえも、
コモディティ化してきている。
それもそのはず。

皆が皆、ネットで簡単に様々な情報にアクセスできるようになっているので、ニッチな情報を提供していたと思っていても、すぐに知れ渡り、コモディティと化す。

しかししかし、本当に重要な情報を握っている一部の人間は、決してそれを公開したりしない。

資本主義が導く格差とは、経済力を皮切りに、あらゆる面で持てる者と持たざる者の差を広げる。

実に恐ろしい。という呟き。

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