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産後の恨みは十数年の時を経て子供の学力を破壊する

はじめに

『産後の恨みは一生の恨み』という言葉をご存知でしょうか?」

(質問者)ーー初めて聞きます。

「自分の同年代男性に聞いても同じ反応でした。特にその層にはこの言葉を知っていただきたいなと思っています。理由はこの記事を最後まで読めば分かるはずです。」

「この言葉は女性にとって大きな人生の転機の1つである『出産』において、パートナーからの手助けがなかったり、心ない言葉を掛けられたりして、その恨みは一生続くことを意味します。ただし、出産だろうがなんだろうが、パートナーを傷つけるような行動はダメだというのが前提の上ですが。」

(質問者…以下略)ーーその言葉の意味自体は分かりました。しかし、家庭教師という分野からはかなり掛け離れているとも思いました。

「そういう印象ですよね。まあ、話を聞いてみてください。例に漏れず長編の記事となります。10分ほどお時間頂きますので、覚悟の上でお読みください。」

本文

□努力していると思われたい“良い子”

「まずは僕の家庭教師としての経験のお話をさせてください。そのご家庭のお子様も、僕がアプローチをさせていただいた他のご家庭と同じで、努力はしているのに成績は上がらないことが悩み“であるように”見えました。」

ーー”であるように”というのが今回のポイントになりそうですね。

「その通りです。このお子様に関しては、『THE・良い子』というイメージの方でした。宿題もやるし塾もちゃんと行く、なのに成績が上がらない。学校の授業もちゃんと受けているみたいです。それでもその努力が点数に反映されない。」

「表面的なノウハウへの指導だけでは解決する問題ではないと感じました。そこで何度か対話を重ねてお子様の本音を聞き出してみたのです。」

「その過程でお子様は色々なことを話してくれましたが、僕が最も問題意識を感じたのが、以下の一言になります。

『僕が勉強してると、お父さんもお母さんもケンカをしない』

僕はここに全ての元凶があると考えました。」

ーーどういうことでしょうか?

「一般的に、夫婦喧嘩の理由の多くを占めるのは『子供の教育方針』についてです。このお子様はご両親が自身の勉強に関することで喧嘩をしているのを目の当たりにしていました。」

「自分の成績が上がらないせいで夫婦喧嘩が起こっていると考え、自分が勉強すればその喧嘩がなくなると思ったようです。ところが、コツコツと努力を積み重ねて結果を出すタイプであるそのお子様は、すぐには結果を出せなかった。そこで、勉強する姿を見せることで、問題の解決を図ったー。」

「つまり、そのお子様にとっては『勉強している』という事実ではなく、『勉強していると親が思ってくれている』という印象の方が大事だったということです。」

ーーその考えが『良い子』として振る舞う理由の1つになっていた…?

「そういうことです。お子様に授業のノートを見せてもらったら、本当に綺麗な字で書いてありました。しかし、内容の理解は正直イマイチ。彼にとってノートは『理解を助けるもの』ではなく『後で人に見せるもの』だったのだと思います。」

ーー悩み“であるように”見えたという冒頭の一文はそういうことだったんですね。

「はい。お子様からしたら両親が喧嘩せずに自分の住む家の環境が良くなればそれで良かったわけです。『成績を向上させよう』という動機が、もう最初からなかったんですよね。そりゃあ成績も伸びないよなあと。」

ーー納得しました。人に見られてする努力では、結果は出にくいですもんね。

□自分の中学時代を踏まえて

「僕も自分の中学時代に同じ経験をしていました。家庭内に居場所を求めてもそれを見出せないし、マンガの主人公のように部活や勉強で優秀な結果を叩き出せるわけでも、不良として振る舞えるほど腕っ節に自信があるわけでもない。その結果、以下のような行動を通じて『コイツは真剣にやっている』と周囲の人に思わせることに腐心するようになりました。」

  • ノートはキレイに書いて提出

  • 先生にちゃんと年賀状を送る

  • 部活の練習中誰よりも声を出す

「当時、『大久保って努力家だよね』と言われるのが何よりも嬉しかったですね。結果、以下のような『努力してるように見せるのだけが上手い人間』が爆誕しました。

  • テスト良くても模試はボロボロ

  • 通知表の『関心意欲態度』のみ良い評価

  • ランニングなど泥臭い基礎練習はできるが試合形式系の練習では何もできない

  • 頑張っているが故に自分の足りないところに気付けず試合で結果が出ない

こうした自分の経験は、シンプルに実力不足と捉えることもできる一方で、家庭内に居場所を見出すことができずクラスや部活内で『一生懸命頑張る努力家キャラ』を作ろうとしたことが始まりであったと見なすこともできると思います。コミュニティの中で(できればプラスの)キャラ位置を固めようと必死だったのだと思います。」

「しかし、浪人時代や大学での部活では、他人の目を気にせずに一心不乱に自分の可能性を探究しました。人にどう思われるかとか、本当にどうでもよかったですね。つまり、僕は『努力してる自分に酔っている自分』と『ただ目的地にガムシャラに突き進んでいるだけなのに、結果として周りに努力していると見なされた自分』の両方を経験していたんです。」

「こうした自分の経験を踏まえて、中学時代のかつての自分とこのお子様を重ね合わせていました。お子様は『勉強している』のではなく『勉強していると周囲に思わせている』のではないかと。要は、勉強しているとご両親に思われている段階で、お子様にとって目的は達成されたわけです。だから成績が上がらなくても、ダメージはなかった。そりゃあ真剣に何とかしようとなんて思いませんよね。結果として、当然のごとく成績は上がらない。ここに、根本的な要因があったのではないかと。」

□大谷翔平さんのご両親について

「夫婦喧嘩を目の当たりにしたお子様がご両親の顔色を伺ってしまうようになることに関して、大谷翔平さんのご両親の教育方針が大変参考になります。」

ーーどの様な方針でしょうか?

「このYouTube動画を見てみてください。閲覧者の反応も含めて深い示唆に富んだ動画です。」


徹さんと母・加代子さんは、大谷が小さい頃に一つの誓いを立てた。
それが、「子供の前で絶対に夫婦喧嘩をしないこと」だった。
「親が喧嘩をすれば、居心地が悪くなり、顔色を伺うようになる。
ご両親は家庭の雰囲気をいつも朗らかにして、子供たち話したいことをなんでも話せる空気を作っていた。
おかげで、大谷選手は反抗期もなく、中学2年生までお父さんとお風呂に入っていたそうです」

ーー素敵なエピソードですね。大谷さんが一心不乱に野球に取り組む根本的な理由を垣間見た気がしました。

「そうですよね。この動画から引用したように、夫婦喧嘩を目の当たりにしたお子様は顔色を伺って立ち振る舞う傾向にあります。そして無意識の内に『結果を出すにはどうしたらいいか』などの建設的に考えるのではなく、『自分がこの家庭でどう振る舞えばいいか』を考えてしまいます。」

「これは僕の仮説ですが、これは、”親を想う子心”というよりは、単純な生存戦略なのではないでしょうか。子供からすれば、自分は親の庇護なくして生きてはいけないわけで、そんな保護者たる親と一緒にいる家庭を少しでも自分にとって有利にするのは当然の反応です。」

「僕がアプローチさせていただいたお子様の場合、『夫婦喧嘩が自分の教育方針を巡り起きているなら、自分が一生懸命勉強すれば、家庭にいやすくなる』と考えたのではないか…これが僕の考えた仮説でした。」

ーー確かに、その理由で勉強する子供はこのお子様に限らず多そうですね。そして、その意識は結果を出すことよりも、努力してる自分を見せる方向に向けられている

「そうなんです。これで要領や地頭が良ければ結果を残せたのでしょうが、そのお子様は地道にコツコツ積み上げるタイプだったのです。となると、短期的に結果を残せないなら、せめて『頑張っている自分』を見せてご両親に『あの子は頑張っているから』と思ってもらう方向に意識が向いたとしても、何も不思議なことではありません。」

ーーむしろこのモチベーションで結果を残せることは、ある意味で不幸なのかもしれません。

「そうなんです。これで結果を残してしまえば、ご両親は家庭教師やれ塾やれ、更に多くの期待をお子様に掛けるでしょう。浪人時代の僕のように勉強そのものへ目的意識が向いていれば、それでも良かったのかもしれません。」

「しかし、『良い点数を取って親を喜ばせたい』という勉強とは異なる方向性でのモチベーションであれば、反抗期を迎えた際に『あれ?自分何やってるんだ?』となり折れてしまうことは容易に想像できます。」

ーーよく子供の意思を無視して塾に行かせる…などで親の期待を押し付け、どこかで子供が折れて勉強できなくなる話を聞きます。根っこは同じなのかもしれません。

「その通りです。このお子様がコツコツやって結果を出すタイプだったことは、ある意味で幸運だったと思います。お陰様で、手遅れになる前に僕から手助けをすることができました。」

□そもそも夫婦喧嘩の原因は?

ーーその後はどのようにアプローチをしたのでしょうか?

「ご両親に『お子様の前で夫婦喧嘩をするのはやめてください!!!』と感情的にお願いしても、本質的な解決には繋がらないと考えました。」

「ならば、なぜその喧嘩が起きているのかを探り、根本的な解決を図るしかありません。いつも通り、昼にお母様と長電話をし、夜にお父様とサシで飲みに行く…そんな1対1での対話が始まりました。」

ーーそして、辿り着いた原因がこの記事のタイトルでもある『産後の恨みは一生』だったと。

「その通りです。ご両親と何度も話す中で、僕が見出したストーリーは以下の通りです。

  1. お子様の出産日、お父様は仕事が忙しくお母様の出産に協力できなかった。

  2. その際の夫婦喧嘩でのやり取りが今でもお母様の心の中にしこりとして残っている。

  3. 一方で、その時仕事に打ち込んだからこそ、今家庭教師を雇えるだけの収入を確保できたのも事実である。だからこそ、自分の不満をうまく伝えられない。

  4. お互いに心の中に突き刺さった棘を放置した結果、お子様が中学生となったこのタイミングで夫婦喧嘩の頻発という形で表面化した。

  5. 夫婦喧嘩を目の当たりにしたお子様は、勉強に取り組む姿を見せることでそれを止めようとした。

  6. 本当に勉強をしたい訳ではないので、結果が出るわけもない。

  7. 家族全員、どうしたらいいか分からない。

この話をご両親にした時のお2人の顔を、僕は一生忘れることはないと思います。目を背けてはいたが、本当は向き合わなくてはならないということをお互いに理解されていたのだと思います。」

ーーこれは本当に根深い問題だと思います。恐らく同様のご家庭はたくさんあるでしょう。

「そうですね。この根本的な部分を放置したまま、塾に子供を行かせても、やはりうまくはいかない可能性が高いでしょう。そして、この打ち手がうまくいくことが逆に不幸を招くとも言えることは、前述した通りです。このご家庭に限った話ではないからこそ、こうして記事にしているということは、分かっていただきたいですね。」

□さて、どうする?

ーーそこから先はどうしたのですか?

「僕には家庭を持った経験はないので、できたことは家族会議を主催することと、内容をまとめて打ち手を提案することだけでした。対話と行動の中で試行錯誤しながら最終的に辿り着いたのは、『お父様は毎日お風呂掃除をやる、お母様は子供の前で父親の悪口を言わない』というものです。」

ーーお風呂掃除について詳しくお願いします。

仕事以外に家庭に携わる姿勢を見せるのに1番有効な手段だと考えたのでこれを採用しました。皿洗いや洗濯物の処理を担当してしまうと、『洗い方が違う…油汚れ残ってる…たたみ方違う…タオルしまうところ違うんだけど!!』といった形でますます関係が悪化することが予想できたからです。」

「しかし、お風呂掃除なら朝に5分で終わりますし、洗剤で洗って終わり。トラブルの可能性は低いと思ったんです。実は僕自身も中学時代から家で担当した家事はお風呂掃除でした。部活が忙しくても、忘れさえしなければ片手間でできるので、自身の経験を踏まえてもこれが最適解なのではないかなと判断しました。」

ーーお母様にお願いした『子供の前で父親の悪口を言わない』についても詳しくお願いします。

「僕は東大合格や甲子園出場など顕著な結果を叩き出し『自分の意思で人生を切り開ける人』を育てた家庭にお邪魔し、教育で大事にしていたことを伺う…といったことをしていました。その際にお話を伺った1つのご家庭で、あるお母様がこう仰ったのです。

私勉強のことは何も分からないから、とりあえず『子供の前でパパの悪口を言わない』ことだけ徹底したの。子供からしたら本人のいないところで血の繋がった父親の悪口を言われるのって嫌じゃない?自分のこと半分否定されてるようなものだからね。

この言葉が自分の心に響き、覚えていたんです。それでこの打ち手を採用しました。」

ーーこれは確かに大切なことですよね。現代の日本では共働きが多くなっているとはいえ、お子様と家事を通じて向き合う役割を担う方が、お子様と触れ合う時間が多いのも事実。その時間で仕事に行かれている方の悪口を言ってしまえば、”洗脳”に近いことができてしまいます。

「その通りです。ただ、いきなり愚痴をどこにも吐き出さないと決めたとて、今度はお母様の心に負荷がかかってしまいます。誰かの我慢を前提にした人間関係はうまくいきません。そこで、お母様には僕を愚痴の聞き手としていただき、週に1回のお昼時に電話やランチでたくさん愚痴を言っていただきました。」

「興味深いのは、その愚痴もお父様の家庭への参加が増えるにつれて少なくなってきたということ。その代わり、お子様の自慢話も聞きましたが、”惚気話”と捉えても問題ないようなお話も聞きました(笑)お2人の馴れ初めも聞いてみたり(笑)」

ーー楽しそうなのが伝わってきます(笑)

「恐らくお子様の教育や日々の煩雑な仕事に追われて、結婚した当初の気持ちをお互いに忘れていただけだと思うのです。それを対話とお父様の家庭への参加によって思い出していただけた…。会話の多くに、そうしたサインが散りばめられていた。これには大きな効果を実感すると共に、自分の将来を考える上でも大きな気付きを得ました。『ああ、こうやって家庭が作られるんだな』と。」

ーーこれを積み重ねれば夫婦喧嘩も少なくなりそうですね。しかも、お互いの我慢によってではなく、仕組みとして。また、お子様にはどのようにアプローチされたのですか?

「先生とか親とか勉強とか、一旦全部忘れてフラットに接しました。勉強するにしても、自分の意志でやって欲しかったので。ご家庭に上がったのに勉強せずにずっと2人でゲームしたり、ランニング(陸上部の子でした)を一緒にしたり。公園でアイス食べながら人生トークをしたこともありましたね。そして、2日分の指導日を全て遊びに費やしたとき、ふとお子様は言いました。

『僕、本当は勉強した方が自分にとって良いって分かってるんですよね』

ここからスイッチが入りました。僕は自分の中学時代の失敗経験も踏まえて『自分のために勉強してくれ』と声を掛け続けました。東大や早稲田、慶應に明治と、大学へ見学しに行ったりもしましたね。お子様の意思が目覚めるためなら、文字通り何でもしたのを覚えています。」

ーー勉強に対する向き合い方も変わってきたことが伝わってきます。何かそうしたエピソードはありますか?

ノートが汚くなりました(笑)本当に人に見せるために書いていたんだなということがよく伝わりますよね。本人も『きれいに書く必要ってないんですよ!!』と笑っていました(笑)」

「ここで指摘しておきたいのは、ノートが汚いから勉強をちゃんとやってるなと解釈しているわけではないということ。逆に、ここは難しいという箇所は本当に分かりやすく、メモ付きでノートが書かれていました。つまり、理解の助けを目的にノートを取れと言っているのであって、ノートを汚くしろと言っているのではないんですよ。この細かい違いを実践の中で体得してくれたのは大きかったですね。」

ーー最終的に成績はどうなったのでしょうか?

「5教科平均で80点超え、偏差値は夏休みの間に60を越していただきました。50付近を彷徨っていた頃よりも、お子様の目の輝きが違いました。」

「もちろん結果には拘りましたし、ここで点数として結果に反映されないならただの自己満足です。しかし、それでも、叩き出した点数などは正直どうでもいいんです。塾に並行して通われていたので、そちらのお陰でもありますから。1番大事なのは、受験という大一番を迎える前に、家族一丸の空気感が整ったということです。」

ーー何かエピソードがあるのでしょうか?

「もちろんです。むしろこれが1番話したいことです(笑)ご家庭での信頼関係が出来上がった、言い換えれば僕が不要なご家庭になったなと感じた瞬間がありました。それがいつかというと、ご両親の結婚記念日です。」

□結婚記念日

ーー詳しくお願いします。

「前述したようなアプローチを2ヶ月続け、徐々に家庭内での空気感も愛情と信頼に満ち溢れたものになっていきました。そんな折、ご両親が結婚記念日を迎えられた。最近まで夫婦関係も冷え切っていたので、特に何もしなかったとのことですが、僕は今ならデートに行けるだろうと判断して『お子様は僕が責任を持って家で勉強させますので、どうぞ2人で仲良くしてきてください!!』とお願いし、デートに行っていただきました。」

「僕は当日、昼ごろからご家庭にお邪魔してご両親を見送った後、勉強をして夕ご飯にお子様と近くの焼肉屋で夕食を食べました。あれは楽しかったですね。」

「夜の21:00にご両親が帰ってきましたが、その時の様子は僕がご家庭に入ったときの夫婦関係ではありませんでした。そして、僕はこれこそが、お子様の学力を向上させた最大の要因だと思っているのです。」

ーーその環境があれば、今後の大学受験や部活も恐らく家族一丸となって闘っていけそうですね。大久保さんがずっと言っている『家庭教師の仕事は家庭教師が不要になる家庭を作ること』という言葉が分かった気がしました。

「ありがとうございます。ただ、あくまでこれは僕の他の家庭教師と比較した上で少し違うことをしているだけです。勉強に関する僕のノウハウについても今後発信していこうと思いますので、ぜひそちらの記事もご覧ください。」

おわりに

□僕と同年代のあなたへ

「ところで、『はじめに』のところでしたこの話、覚えていらっしゃいますか?」

『産後の恨みは一生の恨み』という言葉をご存知でしょうか?」

(質問者)ーー初めて聞きます。

「自分の同年代男性に聞いても同じ反応でした。特にその層にはこの言葉を知っていただきたいなと思っています。理由はこの記事を最後まで読めば分かるはずです。」

本記事「はじめに」

ーーそういえば話してましたね。記事が長いので忘れていました(笑)

「僕は26歳ですが、自分と同年代、またはお子様のご出産を控えていらっしゃる方には本当にこの言葉を知ってほしいですね。この期間にやったこと、或いは何もしなかったことが、十数年の時を経て、お子様の学力に悪影響を及ぼすんです。こうした事情を知っておくことには、大きな意味があると信じています。」

ーー確かにその通りですね。

「僕は東大合格や甲子園出場など顕著な結果を叩き出し『自分の意思で人生を切り開ける人』を育てた家庭にお邪魔し、教育で大事にしていたことを伺う…といったことをしていたのは他の記事でも語っている通りですが、その過程でこれらの多くの(全てとは言いません)ご家庭に共通する要素を見つけました。」

ーーそれはなんでしょうか?

「お母様にお子様のご出産のことを聞くと、当時のお父様のご助力を嬉しそうに、懐かしそうに話すのです。こうした夫婦間の信頼関係が、お子様の学力を伸ばす、或いはお子様が自分の人生を自分の手で切り拓いていく土台になっていると感じています。」

ーーなるほど。

「それを踏まえた上で、最後にこの言葉で締めさせてください。」

産後の恨みは一生続くが、産後の感謝もまた一生続く

□アンケート

最後までお読みいただきありがとうございました!
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