公演が終わって日常が戻る

また公演が終わり部屋に色んな物が増えた。小道具や衣装などでどうしても要らないものが増えてしまうのである。

「大北さん、空間は縦に以外とスペースがありますよ」と美術や舞台監督さんがいらぬ知恵を回してくれて、いろんな高さでものがある。

公演が終わり通常業務がやってきて、zoomで取材をやったりしている。部屋は乱雑なのだがzoomには背景をくりぬいて別の画像に差し替えてくれる機能がある。なので私は宇宙空間の中、取材をしたりしている。

まじめな取材をzoomでしている。頭をゆらすとzoomがどこまでが人物でどこまでが背景かをまた計算し直そうとする。もしかしたらこれも人物かもしれない。そういう挙動をしている。

このゼミはどんな目的をもって行われたものですか? そういう硬い質問の最中、宇宙空間にもやっとなにかが浮かび上がる。人物かなとzoomが計算し直した結果である。相手はそれがなにかを認識することはないだろう。だが私には分かる。それはどじょうすくいのザルである。

「もっと腰を上げて! もっとひょうきんに!」だって公演でさんざんどじょうすくいをしたのだから。忘れられはしないだろう。

たまにどじょうすくいのザルが浮かぶ宇宙の中、まじめな取材をするのである。公演は終わったといえどすべてが日常に戻るわけではない。世界は一つゆがんだのである。

https://l-tike.zaiko.io/e/asunoah-kanikama
映像配信が始まりました。今回は映像でもおもしろいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=FUi_uGwesos
サンプルとして一本。評判がよかったそう


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