突然、歩けなくなる（前半〜おにぎりで〜）

歩けなくなったのは、会社から自宅へ帰宅するタイミングだった。

その日は電線トラブルか何かで、電車の遅延があった。
18時半の保育園のお迎えに間に合わない…すぐに園へ延長保育園の連絡をし、夫ともLINEで状況確認のやりとりをして、思ったほど遅れずに来た電車に乗り保育園へ次男を迎えに行った。

駅から早足で保育園に迎えにいき、
息子をピックアップし、
帰り道に『夕飯は作り置きがあったけれど、米を炊いてないな…』と気づき、おにぎりを買おうとオリジン弁当に入った。

店に入りおにぎりを取ろうと手を伸ばした瞬間、
プラスチックのパックが、ガガガガッと崩れた。

手に取ろうと思った時に、わたしがバランスを崩してしまい、派手な音を立てて崩れるおにぎり。

え…？？？とびっくり。
何が起きたかわからなかったが、
急にふわっと、関節が抜けるような感覚でよろめいてしまった。痛みがあったわけではなかった。

よろよろと、崩れたおにぎりのパックを直し、レジでお会計をした。
膝がおかしい、どうしたかな、という
その位の感覚だった。

だからその後、トイレットペーパーが切れそうだったことを思い出し、すぐ近くのマイバスケットへ寄る余裕があった。
突然膝が崩れたけれど、まあ、大した事ないのだとこの時は思っていた。

（このオリジナルプラパックが崩れる事件のインパクトが先行し、会社では「てつこさんはおにぎりを取ろうとして骨折した【おにぎり骨折】だった」と真実がわからないままウワサになる…）

つづく