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あとがき【文フリ2019.11.24】

2019年5月の半ば、草加健康センターで友人のブタゴリが急に文学フリマの申し込みを始めた。まんきつ先生が出演するイベントでがんこちゃんがつくってくれたハイボールをしこたま飲み、お互いひどく酔っ払った状態で猫と犬についてそれぞれ書くぞ!と彼は意気こんでいた。

酔いのせいでなにがきっかけで彼が文フリの申し込みをしたのかは覚えていないけど、勝手だなという思いと、その勝手さに巻き込まれることが嬉しかったことは覚えている。

今回の参加メンバーは、ブタゴリの声に応じてくれた、Twitterのセクシーダイナマイトエンジェルことケシミニャンさん、勝手に敬愛するトウホグサウナ委員会のkamatahhさん、そして錦糸町ニューウイング支配人の吉田さん、そして素敵な表紙を書いてくれてポッカチーネさん、ブタゴリと私の計6名。

私は犬と猫について3.000字にも満たない短い文章を2編書いた。もっとネタを探したり、話を膨らませたりした方がいいんじゃないかとも考えたけど、前作のサウナエッセイでほめられたのが、正直な感情が伝わってきたということで、無理をする(技術があったり相応の努力をしてきたわけでもないのだけど)よりは今回も正直な気持ちだけを書こうと思いごく短い文章におさまった。(とはいえ、文フリ後にすばらしい作品を読むと、比較すること自体がおこがましいのだけど、もっと言葉や構成をひとつひとつ見直して書けばよかったと後悔もある)

文フリ前日に前作『私とサウナと家族と』の参加メンバー4人で横浜 関内苑にて打ち上げ。くたびれさん、ぷいぞうさん、ブタゴリ、おひやの4人が集まるのは今回が初めて。さらに自分とぷいぞうさんが会うのも初めてだったけど、ネットでなんども読んだ文章通りの印象で違和感なく話せた。

陰気なのでサウナ施設で集まって飲み会っていうのは苦手だけど、今回のサウナエッセイメンバーとは肩ひじ張ることなくいい時間を過ごせた。また集まりたい。

文フリ当日、接客するのに前日の打ち上げで結構な量のニンニクを食べてしまいフリスクを爆食いしながら会場隣の列に並ぶ。身長と視力とキモさを兼ね備えているため、駅から会場に向かってくる出展者の僕のマリさんと関口さんに気づく。高身長と視力とキモさだけで飽き足らず、間抜けなので2人が自分たちの列に並んでいないことに気づかなかったが、ブタゴリが察知してくれて館内の列に並び直す。勝手に恥ずかしくなり並び直す際、二人には軽い会釈しかできなかった。

設営を終え、新作『猫ちゃん狂想記』と、完売して増刷した前作『私とサウナと家族と』を並べ開場を待つ。

出展者同士の繋がり、Twitterでのつながり、つながりもなく誰かもわからないけど前作が面白くて新作を買いにきてくれた人、こちらを気にしつつも通り過ぎそうな人に声を掛けて買っていただいた人、猫好き、犬好き、ケシミニャンファン、最近サウナにハマっている人たち、サウナ関連の書籍コレクター、いろんな人たちがブースを訪れてくれて、1日で80冊以上買っていただくことができた。

個人的には大満足の結果だけど、ただ、ちょとというかかなり刷りすぎたようで在庫はまだまだあります。後日通販で販売もするので興味のある方は買っていただけると嬉しいです。
※ニューウイングでも販売しています。

文フリは売るのも楽しいけど買うのも楽しい。今回の文フリで買った作品たち。(買い忘れも何点かある…)すでに半分読んでしまったのが寂しい。

前回の文フリで最初にでこ彦さんの文章を読んで衝撃を受けたので、あえて今回は1番最後のとっておきにしている。

隣ブースのでこ彦さんは早々と完売をして、さっそうと会場を去っていった。1人で本を作って、設営して、販売して…かっこよかった。

自分たちで作った本を手売りして感想を伝えてもらえる文学フリマ。代わりなんていくらでもいる仕事に毎日勤しんでいると、このささやかな体験がとても嬉しい。

次回の文フリはどうしようか?相方のブタゴリは出し尽くしたと言ってるし、在庫管理も大変そうだ。いや、でも自分はサウナについてもっと書きたいし、読んでみたい人たちもいる。

今度は自分からだなと、もろもろの手配や在庫管理を申し出てブラゴリを次回の文学フリマに誘った。

来年、5月の文学フリマも楽しみだ。

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