カイエンのティプトロニックS

以下は、取扱説明書の文面です。
ーーー
ティプトロニックS
ポルシェ社のティプトロニックは、(「オートマチック」ポジションと「マニュアル」ポジションの)2つのスピード・セレクション・モードがある6速トランスミッションです。
オートマチック・モードではセレクタ・レバーを“D”の位置に入れると、ギヤ・チェンジは自動的に行われます。
マニュアル・モードではセレクタ・レバーを“M”の位置に入れると、
ステアリングにあるロッカー・スイッチの操作またはセレクタ・レバーを前後に操作することによりマニュアル・モードのギヤ・チェンジができます。
オートマチック・モードとマニュアル・モードは走行中、お好みに合わせて切替えることができます

オートマチック・セレクション・モード“D”(オンロード走行プログラム)
セレクタ・レバーの“D”および“M”の機能はオンロード・プログラム、ハイ・レンジおよびオフロード・プログラム、ロー・レンジで異なります。
通常の運転時にはセレクタ・レバー“D”を使用します。
ギヤはアクセル・ペダルの位置および踏込む速さに応じて自動的に切替わります

アクセル・ペダルをすばやく放すことによりカーブの前などの不要なシフトアップを防ぐことができます。
カーブでのシフトアップは、横加速度の大きさに応じてエンジン回転数が規定値に達するまで行われません。
ブレーキを踏むと、減速度に応じてティプトロニックは通常より早めにシフトダウンします。
したがってカーブの手前でブレーキを踏むと、それを判断して適切なギヤが選択されます。
カーブを適切なギヤで回ると、カーブの終わりで加速するときもシフトダウンの必要がありません

発進
アクセルを緩やかに踏むと2速で発進します。エンジンが冷えてるときやアクセルを強く踏込むと1速で発進します。

ステアリング・ホイールでのギヤ・シフト
ステアリング・ホイールのロッカー・スイッチで、“D”(オートマチック・セレクション・モード)から“M”(マニュアル・モード)へ一時的に切り替えることができます。
有利点
- カーブや市街地に入る前にシフトダウンします。
- エンジン・ブレーキにより下り坂でシフトダウンします。
- 急加速時にシフトダウンします。
- 発進時にギヤが1速または2速に入ります。
以下の場合モードはマニュアル・セレクション・モードのままです。
- コーナリング時(横加速度)やオーバーランした場合。
- 車両が交差点などで停車した場合

一時的なシフトダウン
- 約54km/h以上で走行した場合

アクセル・ペダルをすばやく踏込むと、トランスミッションは最もスポーティなシフト・プログラムに入り、即座にシフトダウンされます。このプログラムでは通常より
もシフト・ポイントが多くなります。従って、1段階から3段階分のシフトダウンが素早く行われます。

作動停止
この機能はアクセル・ペダルの踏込み率を25%以下まで戻すと作動しなくなります

キックダウン
キックダウン機能はセレクタ・レバーが“D”位置にある場合に機能します。
追い越し時など最高の加速が必要な場合は、アクセル・ペダルを通常よりもさらに(キックダウンの位置まで)踏込んでください。
セレクタ・レバーの位置と車速に応じ、トランスミッションは最も適切な低いギヤにシフトダウンされます。
そのギヤでのエンジン回転数の上限に達するまで1つ上のギヤにはシフトアップされません。
キックダウン時のギヤ・チェンジに要求されるエンジン回転数は、アクセル・ペダルがスロットル・ポジションの約80%に戻されるまで維持されます

ーーー
要約すると
 例えば、シフトダウンしたい場合は、軽くアクセルも戻してから素早く踏み込んでやると良い。
 例えば、カーブに差し掛かった時、ブレーキを踏んでスピードを落としてカーブに侵入。立ち上がる直前にアクセルを軽く煽ってシフトを下げ、そこから猛然とダッシュするというような動きが可能だ。
 逆に、ブレーキを踏まずに曲がれるようなコーナーの場合は、事前にアクセルを煽ってシフトダウンしてコーナーに侵入。横Gがある程度かかっていると、コンピューターがシフトアップを抑えてくれるので、そのまま加速体制に入れる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?