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パブリック・リレーションズを考えてみた

秋も深まって、今年もマスカットが美味しい時期になりました。パンパンに張った実を思う存分堪能♬美味しかったです^^

今回の本はこちら。

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Webサービスの営業活動促進を担当しているのに、今までパブリック・リレーションズの重要性に気づく機会を作らず、未知の領域にしてきてしまった、大変惜しいことをしていた、と反省しました.....(汗)「パブリック・リレーションズは広報の専門の人がやってくれるもの」という誤った認識がこれまでありましたが、営業活動に関わる者としても積極的に関わらなければならないことだと認識しました。

読書は気づきの山とネクストアクションのためのガソリンですね^^

新しい情報処理技術が日進月歩で発達していく中で、パブリック・リレーションズを最適化していく手法も日進月歩で進化しています。パブリック・リレーションズを最適化していくというのは、企業とそれを取り囲む民衆の関係性を整え、ひいては、製品と消費者(見込顧客も含む)との関係性を向上させ、購入に結びつけていくことです。これをやろうと企業は日々頭を悩ませていますね。

とはいえ、パブリック・リレーションズの本質的とは、人間というものの心の理解とその心に裏打ちされる行動の理解、ということに尽きるというのが私の今回の学びの総括です。人間というものは本質的に何も変わっていない。その変わらない人間のニーズを満たす手法が日進月歩で変わってきているのです。人間の本質理解は、認知心理学、行動心理学、発達心理学、人格心理学、社会心理学の世界と密接に関わっており、その「人たるや」を学ぶと同時に、その満たし方、促し方を考え、日々の業務に反映し、PDCAを回す、というのがこれから私が業務上でもやらなくてはいけないことだと思いました。これを回すにも、人というものへの興味関心が必要ですね。現状薄いな....(汗)

では、学んだこと、考えたことを書いていきますね^^

目次:

1. パブリック・リレーションズとは何か?

2. パブリック・リレーションズ成功の鍵とは何か?

3. これからのパブリック・リレーションズ

1. パブリック・リレーションズとは何か?

1995年~1997年にかけて、インターネットが世界に普及し始めました。その結果、誰でも、いつでも情報を発信できる時代が到来し、情報は洪水を起こすレベルまで溢れかえっています。消費者はあふれかえる情報の海の中で迷いつつも、心理的に信頼できる人の「口コミ」を頼りに、「検索」をつかって自身にぴったりだと思われる商品を探し、比較検討し、最もお得だと考えられる購入方法で購入するという活動が行われるようになりました。インターネット登場以前は、比較するま量の情報を得る手段はなく、知らずに一生終わる商品も今より数倍あったと考えられます。

溢れかえる情報の中で消費者の目は肥え、一層賢くなった-----------その中でのパブリック・リレーションズ、特に商品の購入に関しては、どういった役割を求められているのでしょうか?

もともと、パブリック・リレーションズ(PR)とは、「公的(=Public)関係性(=Relatins)」という意味です。企業の場合、消費者は勿論、株主や取引先企業、従業員、メディアや専門家といった利害関係者たちと良い関係を築き、維持する、という意味合いです。「パブリック」とは、「一般社会」や「一般大衆」を意味しており、「ステーク・ホルダー」は「従業員を含めた利害関係者」を意味するので、ステーク・ホルダーはパブリックの構成要素と言えます。

ここで、厄介なのは、「一般社会」「一般大衆」というのが日々刻々と変化してしまう、ということがあられます。情報の発信側は受け取り側でもあるというのが昨今の「大衆」の特長です。且つ、情報の電波は恐ろしく早い。どこまでの範囲を「一般社会」「一般大衆」と定義するかは大変難しい時代です。そういった中では、昨日までの成功方法が、今日の、そして明日からの成功方法とは一致しないのです。ですので、打った施策の反響を素早く効果測定し、ネクストアクションへ移していくことの重要性、特に、どう効果測定するのが、に鍵があるのではないかと思いました。現状の把握を正しくする、これって結構難しいです。

2. パブリック・リレーション成功の鍵とは何か?

刻々と変化する時流のなかで、「空気を読み、それを踏まえて空気をつくること」がPRには求められています。「空気」とは「人々が暗黙のうちに形成している共通認識」のことで、「空気読めない」の「空気」と同意です。この空気の役割は、消費者に気付きを与え、購入する理由を作り出しています。消費者だって、自身におきかえてみても、無理やり買わせられた、なんで御免被りたいですよね。ですので、あくまでも、自身で気付き、購入したいと如何に自然に思わせられるか、がパブリック・リレーションズによる購買に与えるインパクトなのです。

では、この空気をどのように醸成していくか?勿論私のようなBtoB向けの製品を売ろうと画策している者にも大変気になる!!

それは、「◯◯が流行っている」「たくさんの人が◯◯を買い始めている」ということを客観的、かつ第三者から消費者に伝え、買いたい気分になってもらうことなのです。これは広告ではできない技ですね。

ポイントは3つで、時代が変わってもこの3つは普遍的だと思いました。冒頭でも述べましたが、この人間の本質的な欲求は変わらず、その満たし方が新たな手法によって満たされていくだけだからです。

・公共性:既に商品は溢れかえっており、「エコ」や「チャリティー」という切り口で消費者は商品選びをする時代に突入している。商品そのものだけでそれを購入するか、という時代は終わり、選ぶ商品に機能以上の意味を求めて消費者は購入する時代になっている。

・偶然性:情報洪水の中において、私達は情報に翻弄されているなんてこれっぽっちも思っていない。自身は主体的に商品を選び、納得して買っている、と思っている。情報の洪水時代だからこそ、偶然の出会い、且つ素敵な出会いを演出する必要がある。

・信頼性:自身は主体的に商品を選びつつも、他人の消費動向も気になる、というのが人間の性。著名人、カリスマ、という人の言動や購買行動が消費者の購買行動に影響を与えたりするのは、つまり、インフルエンサーに影響されているということ。このインフルエンサーはその人にとって情報の信頼性の拠り所になっている。「この人がいいっていたものは良いに違いない」という思考になるからだ。

3. これからのパブリック・リレーションズ

では、これかららポイント3つを満たすこととは何になってくるのかを考えてみました。

・公共性:今後は、SDGsというのがキーワードになってくると私は考える。SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、国連サミットにおいて採択された国際目標で、2030年までを期限とし、貧困、エネルギー、成長・雇用、気候変動など、持続可能な社会の実現のための17のゴールと169のターゲットから構成されている。既に欧米の多くの企業は企業目標にSDGsを取り入れている。この考えはジワジワと日本の一般大衆にも浸透しつつあり、本屋にもSDGs関連の本が平積みの状態。大企業は間違いなくSDGsを取り入れる企業が良しよされ、商品の売れ行き以前に、企業が存在して良いか否かに影響を与えると思われる。中小企業は、これについていけるかどうかの体力があるか否かで存続が左右される可能性があると考える。

・偶然性:やはり、今後も口コミのパワーは強まる一方だと私は考える。なぜなら、人間は心的に信頼のおける身近な人の意見というのは、重要視すると考えるからだ。なにもそれは、リアルにつながっている人間関係にとどまる必要はない。Twitter、InstagramなどのSNSのオープンorクローズドのコミュニティや今夜出会う、オンラインゲームのパーティーメンバーからの情報かもしれない。この口コミを自社が販売したい商品に関してどうやってうまく起こすか、というのが肝だと思う。しかも、お金を払って起こした口コミでなく、如何に自然発生的に口コミを起こしたようにみえるかが、肝である。(勿論、発生のための仕掛けは必要)

・信頼性:人間は社会性の動物であるため、自分にいくら自信があったとしても、誰かの意見や考えに無関心にはなりきれない。よって、インフルエンサーは未来永劫存在し続けると考えられる。ここで気をつけなくてはいけないのは、「一般社会」「一般大衆」の範囲は社会全体という広範囲なものから、学校の仲良しグループのコミュニティというような比較的狭い範囲もあり、それぞれにインフルエンサーが存在するということだ。どこの範囲を狙っていくのか、そしてその中で影響力のある人物は誰なのか、次は誰になりうるか、ということを注意深く観察、予測する必要がある。その観察や予測にもSNSの活用は欠かせないと考えている。なぜなら、SNSは情報の伝播速度が早く、評判や噂の宝庫だからだ。中には誤情報もあるので注意は必要だが、最新の情報収集には打ってるかだと私は思う。昔は「ネット=うさんくさい」であったが、最近は「ネット=ある程度信じて大丈夫」という風潮に変わってきたと思う。4マスでもネットの情報を引用するくらいになってきているし、ネットをつかった調査活動も一般的だ。ネットをうまく活用して、次の影響力がある人を探すのは有効手段と考える。

パブリック・リレーションズをどうやってやっていくか、という問の入り口に私はたちました。

これから、マーケや広報、営業、カスタマーサクセスの方と協力して、一般大衆にどう向き合っていくか、検討&実行していきます!肝は、部分最適なのではなく、全体最適。どう社としてコミニケーションを設計していくかで、全体の目的はこうで、その手法として◯◯、△△、□□をとって、それぞれでどう訴求していくか、ということを計画し、実行していくことだと思いました。


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